「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ」（１５日開幕、東建多度ＣＣ名古屋＝パー７１）

　ルーキーの金谷拓実（２２）＝フリー＝が１３日、練習ラウンド後に取材に応じた。東北福祉大の先輩、松山英樹のマスターズ優勝に「ゴルフを見ていて初めて涙が出た。本当にすごく感動して、『感動をありがとう』という気持ちです」と最敬礼した。

　最終ラウンドは仮眠を取りながら、テレビ観戦。「最後はちょっとハラハラしたんですけど、松山さんならきっと優勝するだろうなと思っていた。実際その通りになって、カッコいいなと思いました」と感服した。

　「本当にすごかったので、ただただ感動しました。あれだけいろんな人に感動を与えられるというのはすごい」と改めて尊敬の念を強くした。

　ＬＩＮＥで祝福メッセージを送ったところ、律義にも返信があったという。「忙しかったと思うんですけど、ちゃんと返していただき、優しいなと思いました」と話した。

　今年の目標には改めて東京五輪出場を掲げた。現在の世界ランキングは松山が日本人最上位の１４位で、金谷は３番手の１１８位。各国上位２人に出場権が与えられる。金谷が６月末までに日本人２番手に入れば、松山との同時出場が実現する。

　今年の国内初戦を前に「（東京五輪が）１年延期されたことで、ランキングも徐々に上がってきて、チャンスもあると思う。あと２カ月ある。１回ではなく２～３回、出られる試合は全部優勝するつもりで頑張りたい」と強い意欲を示していた。