松山英樹「(ジャケット)自分が持っている方がいいのかな」【一問一答】
米男子ゴルフツアーのメジャー大会マスターズで日本人として初のメジャー制覇を成し遂げた松山英樹(29)=LEXUS=が14日、優勝帰国記者会見をオンラインで行った。大会王者に贈られるグリーンジャケットを着用して改めて快挙の喜びをかみしめるとともに、この日で開幕まであと100日に迫った東京五輪での金メダル獲得へ意欲を見せた。
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-優勝から2日。今の気持ちは。
「まだ日本に帰ってきてから誰とも会っていないので、不思議な感じはあります」
-グリーンジャケットを着て帰国したのか。
「さすがにずっと着てるのはあれなので、腕に持っていました」
-どう保管する。
「どこかに置いてなくなるよりは、自分が持っている方がいいのかな。多分、手には持っていると思います」
-最終日は1番でボギー発進だった。
「1番ホールから最終ホールまで、ずっと緊張しっぱなしだった。余裕があるという感情は一度も抱くことなく、最後までプレーをしていました」
-15番は第2打をグリーン奥の池に入れてボギーとし、同組のザンダー・シャウフェレ(米国)に2打差に迫られた。
「やっぱり、それまでリードがあったのが一気になくなるという瞬間はすごくしんどかった。でもそこまでリードしているんだという…トーナメントをしっかりリードしていると自分を鼓舞する気持ちでやっていました」
-攻めの気持ちを変えなかった。
「そうですね。ザンダーのプレーは僕はどうにもできないので、ただただ自分がいいプレーをすることだけをすごく考えていた」
-プレー中、表情を柔らかくというのは心がけていたのか。
「心がけてやっていたというのもあるとは思うが、状態が上がってきたというところで、ミスを許せるというか、そういう気持ちになったんじゃないかな。自分でもよく分かってないんですけど、自然とそういう行動になったんじゃないかなと思います」
-ホールアウト後、早藤キャディーがコースに一礼した振る舞いが称賛されている。
「あの映像を見たのは夜。いい行動をしたと思ったし、僕も一緒にできればよかった」
-マスターズ王者としてより注目される。
「今までと変わらず、全力でゴルフに取り組みたい。今までよくない行い、クラブをたたきつけたり、そういうところがたくさんあったと思う。そういうところも見られていると思って、そういうことがないように気をつけていきたい」
-5月には全米プロもある。
「終わったばっかりなので…。初めてクラブをあまり握りたくないと思っている状況で、まだそこに頭が切り替わっていない。しっかりと切り替わった時に、またメジャーで勝てるように、いい戦いができるように、日本のファンの皆さんにいい報告ができるように頑張りたい」