西村優菜 ツアー通算3勝目 4連続バーディー!大会コースレコードタイ63で大逆転

 「女子ゴルフ・住友生命東海クラシック・最終日」(19日、新南愛知CC美浜C=パー72)

 5打差の15位からスタートした西村優菜(21)=スターツ=が大会コースレコードタイの63をマーク。通算10アンダーで逆転し、5月ワールド・サロンパス・カップ以来の今季3勝目、ツアー通算3勝目を飾った。2打差の8アンダー2位に植竹希望と大里桃子、6アンダー4位に渋野日向子ら3人が入った。稲見萌寧は4アンダー13位だった。

 2日間36ホールの短期決戦となった今年の新南愛知CCは、“リトル・スマイル・シンデレラ”こと西村の笑顔で幕を閉じた。

 5打差15位から「優勝にはちょっと遠い位置からだったので、自分が67で回ってトップ10内ならいいかなと思って」と気楽なスタート。だが、3、4番の連続バーディーに7番では三つ目。伊勢湾から勝利へ背中を押す風がにわかに吹き始め、9番で4メートルのチャンスをものにすると10番5メートル、11番3メートル、12番4メートルを沈め4連続バーディー。一気に単独首位に躍り出た。

 「自分の思ったようなパッティングが4ホール連続でできた。すごく気持ちのいいラウンドだった。ゴルフの神様が味方してくれたのかな」。14、18番でもバーディーを加え、ノーボギーで九つスコアを伸ばした。プレーオフに備え、パッティング練習を始めたところで大逆転優勝が決まり「ゴルフって、こういうこともあるんだなって思いました」と感慨深そうに語った。

 昨年の三菱電機レディース、5月のワールド・サロンパス・カップ、今回とプロ3勝はいずれも逆転V。それも最終日をトップで迎えていたのは勝みなみ、高橋彩華、大里と、実は“黄金世代キラー”でもあった。

 この勝利で賞金ランクも3位に浮上、自身がシーズン目標に掲げた「2021年の複数回優勝と賞金ランク5位以内」も半分達成した。「メジャー(公式戦)も二つ残っているし、まだまだ上を目指して頑張っていきたいです」と西村。笑顔が似合う身長150センチの小さな“灰かぶり姫”の進撃が続く。

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