小田孔明が賞金シード喪失「来年復活したい」15季連続で途絶える カシオ・ワールドオープン第2日

 「男子ゴルフ・カシオ・ワールドオープン・第2日」(24日、Kochi黒潮CC=パー72)

 88位で出た45歳の小田孔明は2バーディー、6ボギーの76でスコアを四つ落とし、5オーバーの97位で予選落ちした。今大会前の賞金ランキング101位からの浮上はならず、2007年から今季まで継続していた賞金シードは15季連続で途絶えた。来季は生涯獲得賞金25位以内の出場資格を行使してツアーでプレーするとし「しっかりトレーニングして、来年は生涯獲得(の資格)を使おうと思うが、もう一回頑張ろうと思う。来年復活したいと思っているので、あきらめずに頑張りたい」と話した。

 この日は次第に強い風が吹く難しいコースコンディションで、後半の9ホールで4個のボギーをたたいた。「いやいやいやいや。もう今年は調子が悪かったので、何をやってもうまくいかなかった」と振り返った。

 9月のANAオープンは34ホールをラウンドしなければならなかった2日目の26ホール目で全身がつって動けなくなり、途中棄権。「そこからショットも全部ダメになった。(翌々週で欠場した)バンテリン東海クラシックもちょっと無理だった。(10月の)日本オープンくらいからはやっと回れるようになったが、調子はよくなかった」という。

 2014年に賞金王に輝き、昨年は史上15人目の生涯獲得賞金10億円突破を果たした。15季連続賞金シード獲得は、継続中の選手では25季連続の片山晋呉に次ぐ記録だった。

 もう気持ちは来季に切り替えている。「下半身を鍛えているつもりだったけど、足をつったりしないように、もうちょっと走り込みとかしないといけないのかな。具体的には分からないが、トレーナーとかに聞いて1年間戦える体を作りたい」という。

 なにより今季は体の不調に加えて「精神的にすぐにあきらめてしまうところがあった」という。「悪いショットに対して『仕方ないな』みたいな感じになっている。そうじゃなくて『もっとやれるんじゃないか』とあきらめない心を戻したい」と気持ちの立て直しが不可欠だ。

 心の支えは「戦えるというのをあいつは示してくれているから」と、今季も2勝を挙げている同級生の谷原秀人の存在だ。「(5年後の)シニアに向けても体作りをしながら自分に向き合っていきたいと思う。飛距離は落ちていく一方なので若い選手と比べようとは思わないが、せめて戦えるレベルにはもっていきたい」と話し「1年間、ありがとうございました」と一礼してコースを後にした。

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