永野竜太郎 会心2イーグルで2位浮上 今季ベストタイ64「充実したラウンドになった」
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第3日」(16日、フェニックスCC=パー71)
6位から出た永野竜太郎(36)=フリー=が2イーグル、3バーディー、ボギーなしの64をマークして通算14アンダーの2位に浮上した。トップとは6打差。マックス・マクグリービー(米国)が65で回り通算20アンダーで首位を維持した。松山英樹は通算13アンダーで3位。4位にショーン・ノリス(南アフリカ)とアックシェイ・バティア(米国)。6位に蟬川泰果、木下稜介ら4人。昨年覇者の杉浦悠太は5アンダーの29位となった。
断続的に降り続く雨にも動じなかった。ツアー未勝利の永野がボギーなしで今季ベストに並ぶ64をたたきだし、6位から2位に浮上。「充実したラウンドになった」と頬を緩めた。
会心の2イーグルが大きかった。まずは4番のパー5で、ピンまで残り257ヤードを3番ウッドで狙い、2メートルに2オンして決めた。締めくくりは18番(パー5)。245ヤードの2打目を再び3番ウッドで3メートルにつけ、ラインも読み切って沈めた。
思い出の大会だ。開催地宮崎の隣県、熊本出身で中学生の頃にタイガー・ウッズ(米国)を一目見ようと観戦に訪れた。「人が多すぎて(ほとんど)見ることができなかった。でも存在全てがすごかった」と興奮気味に語り「その舞台に今、立っていることすら光栄」としみじみと話す。
2位以下は混戦模様でトップの出来次第では初優勝も見えてくる。「結果はもちろんだが、自分のプレーに満足して終えられるように」と自身に言い聞かせるようだった。