松山英樹 追い上げ届かず2位 マクグリービーに重圧かけられず「戦いが終わっちゃったなという感じ」スイング改善には手応え
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・最終日」(17日、フェニックスCC=パー71)
3位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は、6バーディー、1ボギーの66をマークして通算18アンダーとスコアを伸ばしたがトップから4打差の2位だった。マックス・マクグリービー(米国)が69で回り通算22アンダーで日本ツアー初優勝を果たした。2位には松山を含め3人が入った。賞金ランキングトップの平田憲聖は9アンダーの25位だった。
カップ目前で止まるボールを恨めしげに見つめるしかなかった。わずかな可能性に懸けて7打差逆転を目指した松山英だったが、6バーディー、1ボギーの66にとどまり2位。「戦いが終わっちゃったなという感じ」とため息交じりに話した。
最終組で一緒に回ったマクグリービーに重圧をかけられなかった。世界屈指のショットでチャンスは量産したが、パー5の4番や14番など数メートルのパットをなかなか決められない。「入れていればプレッシャーをかけられていたと思うが、全部外してしまった」。大観衆のため息とともに天を仰いだ。
グリーン上での課題は相変わらずだが、今大会前から黒宮コーチと取り組んできたスイングの改善には手応えを得た。「悪い部分の方が多かったが、いい部分もあった。こうして上位で戦えたことはプラス。そこは良かった」と納得顔だ。
米ツアー2勝にパリ五輪での銅メダルと輝かしい結果を残した今季の自身最終戦を終えた。「また1カ月ちょっと、年明けに向けてどうやって調整していくか考えていきたい」と早くも視線を来季に向けた。