金谷拓実 65で4位浮上 逆転賞金王へ「いいプレーができた」 「開き直った」本来の姿戻った

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第2日」(29日、東京よみうりCC=パー70)

 逆転での賞金王を狙う金谷拓実(26)=Yogibo=が6バーディー、1ボギーの65をマークし、通算4アンダーとして17位から4位に浮上した。首位とは5打差。66で回った昨季賞金王の中島啓太と65をマークした片岡尚之が通算9アンダーで首位に並んだ。4打差の3位はショーン・ノリス(南アフリカ)。賞金ランクトップの平田憲聖は2アンダーの10位。石川遼は3オーバーの25位となった。

 第1ラウンドから一夜明け、金谷本来の姿が戻ってきた。この日のベストに並ぶ65を出し、4位に浮上。「チャンスを多くつくることができ、本当にいいプレーができた」と手応えをにじませた。

 賞金王争いの緊張でショットが乱れた反省から「開き直った」と覚悟を決めた。3番でスコアを伸ばし、大きかったのは5、6番の連続バーディー。ともに15メートル前後のパットを決めて勢いをつけ、第2日の平均スコアが4・4333と最難関だった9番(パー4)でもスコアを伸ばした。平均パット数は1・8182から1・6154、パーオン率も61%から72%とともに向上した。

 2020~21年シーズンは最終戦まで賞金王の可能性を残した。中島と競り合った昨季も1試合を残してタイトルをさらわれた。「結果にとらわれていいプレーができなかった」と悔しい経験が続いており、ビッグタイトルへの思いは人一倍強い。

 優勝すれば賞金トップ平田の結果と関係なく初の戴冠となる。「いつも通り変わらず、その日のベストを尽くしてやっていけたら」。残り2日間へ、引き締まった表情で語った。

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