生涯グランドスラムに王手のマキロイ 14年前の最終日大失速は「覚えていない。幸いにも記憶力がよくないので」
「米男子ゴルフ・マスターズ・第3日」(12日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
史上6人目の生涯グランドスラムがかかるロリー・マキロイ(英国)が2イーグル、4バーディー、2ボギーでこの日の最少に並ぶ66をマークし、通算12アンダーでトップに浮上した。2打差の2位はブライソン・デシャンボー。昨年覇者のスコッティ・シェフラー(ともに米国)は通算5アンダーの6位となった。
マキロイは1番パー4でバーディーを奪うと、2番パー5はイーグル。3番パー4もバーディーで、出だしの3ホールで四つスコアを伸ばし「あんなスタートは夢のよう」と振り返った。
最終日最終組で争うデシャンボーとは昨年の全米オープンでも優勝を争った。一つ前の組で一時は首位に立ったが、最終組のデシャンボーに敗れた。同組になるのはいつ以来かと聞かれると「よく分からない。ありがたいことに記憶力はかなり悪いんで。だからわからない。正直、まったく覚えていない」と話した。
21歳だった2011年大会は2位に4打差をつけて最終日を迎えたが、バックナインだけで七つもスコアを落とすなど80の大たたき。15位に終わった。当時の土曜の夜はどう過ごし、今回はどう過ごすか問われると「あれは14年前のこと。覚えていない。繰り返しになるが、幸いにも記憶力がよくないので」と繰り返した。
過去に生涯グランドスラムを達成したのはジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズの5人だけ。今度こそ歴史に名を刻めるか。