生源寺龍憲が念願ツアー初V 満面の笑みで歓喜「やっと勝てた」 最終ラウンドは悪天候のため中止に
「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ・最終日」(13日、東建多度CC名古屋=パー71)
男子の今季開幕戦は、予定されていた最終ラウンドが悪天候のため中止となった。競技は第3ラウンドまでの54ホールに短縮され、通算17アンダーで単独首位に立っていた26歳の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)=フリー=がツアー初優勝を果たした。優勝賞金は規定により75%の1950万円。3打差の2位は米沢蓮で、通算12アンダーの3位には出利葉(いでりは)太一郎ら4人が並んだ。
生源寺は満面の笑みでツアー初優勝を喜んだ。前回大会2位など、頂点になかなか手が届かなかっただけに「プレーをしていないので実感はないけど、優勝なので素直にうれしい。やっと勝てた」と実感を込めた。
「グリーンを外した時もアプローチで寄せられた」と勝因を挙げた。第3ラウンドの9番(パー4)で、バンカーからの第3打をピンまで1メートルに寄せ、パーでしのいだことが大きかったという。オフにショートゲームの強化に取り組んだ成果を発揮し、3日間でボギーは二つだけだった。
山口県山陽小野田市出身。2020年にプロに転向し、23年の下部ツアー賞金王で、昨季のレギュラーツアー賞金ランクは29位。米女子メジャー覇者の渋野日向子は岡山・作陽高の同級生だ。名字は天台宗の開祖、最澄生誕の地とされる滋賀県の寺が由来という。
身長162センチの王者は「今平(周吾)さんとか比嘉(一貴)さんとか、背が低くても強い。自分もそうありたい。背が高い選手には負けないという気持ちが、プレーの原動力にもなっている」と胸を張った。個性あふれる選手が今季の男子ツアーを盛り上げてくれそうだ。