穴井詩 首位浮上! 宮崎CC大会史上初1番イーグル「あれから余裕を持って回ることができた」
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(28日、宮崎CC=パー72)
13位から出た穴井詩(38)=GOLF5=が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算6アンダーで首位に浮上した。1打差の2位に鈴木愛(セールスフォース)と岩井明愛(Honda)が並んだ。岩井明は3日目に、通算4アンダーで4位につけた妹・千怜と同組になった。
最高の滑り出しだ。穴井は1番、フェアウエーから残り106ヤードを52度のウエッジでピン右手前にヒットさせると、そのまま転がってカップイン。使用コースが宮崎CCとなった2003年以降、1番でのイーグルは史上初だ。「あれから余裕を持って回ることができた」とその後もスコアを伸ばし、首位に浮上した。
今大会での67も首位も、初出場した14年第3ラウンド以来の自己ベストタイ。その年は最終日に1打差を追いつかれ、テレサ・ルー(台湾)とのプレーオフ2ホール目で敗れた。
そこから回数を重ね、10度目の出場。特に今年は「ラフが長いので、そこに着弾すると絶対に前にいかない」と自慢のドライバーをあえて「短く持って、ティーは低く、ボールを中に寄せて、木(松林)より上がらないようイメージしている」という。飛距離を捨て、マネジメントで勝負できる技術を身につけた。
11年前の敗戦は「思い出すが、当時の自分なら上出来」と言う。もちろん「毎年(勝ちたいと)思っている」ところに自力でつかんだチャンス。「まだ2日あるから」と静かに、虎視眈々(たんたん)とツアー7勝目を狙う。





