金沢志奈 8位から急浮上首位 初V&2勝目も国内メジャーで快挙達成だ ウエッジ復調イーグル奪取「最後まで諦めず、ですね」
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第3日」(29日、宮崎CC=パー72)
8位から出た金沢志奈(30)=クレスコ=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68をマークし、71の鈴木愛(セールスフォース)と通算6アンダーで首位に並んだ。前年に続いて双子ペアでプレーした岩井千怜、明愛(Honda)は、72の千怜が通算4アンダーで3位、79の明愛は通算2オーバーの23位となった。
金沢はイーブンで迎えた9番パー5で、3打目の残り80ヤードを手前にバウンドさせてカップインという完璧なショットでイーグルを奪い、派手なアクションでギャラリーの歓声に応えた。
「気持ち的にも余裕が」と、その後はいい流れでプレー。さらに1打伸ばして迎えた17番では、67ヤードを“OK”につけてスコアを伸ばした。
「最近ウエッジで悩んでいて、パー5でなかなかバーディーが来なかった」ため、ウエッジを念入りに練習して臨んだ大会でもあった。いずれも56度のウエッジだった9番、17番のアプローチで奏功。苦手だったショットが躍進への武器となった。
7月に男子のチャリティーイベントで、石川遼とラウンド。「本当にプロゴルファーになって良かった。遼くんと回るなんて、人生でないじゃないですか」という機会が、いい“気”を呼んだ。9月にはソニー日本女子プロ選手権でツアー初優勝。石川からの祝福もあったという。
迎えた最終戦。勝てば初勝利、2勝目が国内メジャーとなる。2010、13年の日本女子オープン選手権を勝った宮里美香、15年のワールド・サロンパス・カップと日本女子オープン選手権を制した田仁智(韓国)以来3人目。宮里、田仁智とも米ツアーメンバーだったため、国内での会員としては初のチャンスだ。「集中力を切らさず、最後まで諦めず、ですね」と、いい流れを快挙につなげていく。





