鈴木愛 国内メジャー3勝目 会心パットで千怜とのプレーオフ制した 35歳・永久シードへ大きな1勝

 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(30日、宮崎CC=パー72)

 首位から出た鈴木愛(31)=セールスフォース=が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダーで並んだ岩井千怜(23)=Honda=とのプレーオフを2ホール目で制して今季2勝目、通算22勝目を挙げた。国内四大大会は9年ぶりの3勝目。また年間女王を決めていた佐久間朱莉(22)=大東建託=は77と崩れ、今季の平均ストロークは70・0585となり、史上5人目となる年間ストローク60台は達成できなかった。

 実力者・鈴木の勝利を驚く人は少数派だろう。正規の18番でボギーをたたいて岩井千と並んだが、プレーオフ2ホール目、ティーショットを曲げボギーの岩井千に対し「とにかくパーで」と鈴木は右ラフからグリーンを捉え、22メートルのパットを2打で沈める会心の勝利。

 それでも、簡単な勝ちではなかったことは、浮かべた泣き笑いの表情が物語っていた。

 9月下旬のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンから6試合連続の予選落ち(予選落ちのないTOTOジャパンクラシックは除く)。「今までで一番苦しかったシーズンだったかも。周りからは体調まで心配された。そうじゃないのに調子が上がらず、気持ちもついてこなかった」という。

 そこをスイング改善や、「よっぽど悪い時の最終手段」で使うパターの導入で乗りきった。だからこそ、この優勝には価値がある。

 「これが終わればやっと休める。ポケモンのゲームもいっぱいできる」と、苦しさからの解放をよりどころにプレーした。その先に待っていた22勝目。「35歳までに永久シード(通算30勝)が目標。そこまで(あと4年で)年間2勝ずつすればギリギリ届く。そのためにも、この1勝は大きいですね」。ゴルフ人生最大の目標へ、大きな弾みとなる勝利を手にした。

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