両親の支えでAKBとゴルフを両立
私がゴルフを始めたのは小学3年生の時です。最初はなかなかボールが飛ばなくて、子供心に「何でこんなに動かないボールを打つのが難しいんだろう」って。やっと当たって50ヤードぐらい飛んだ時は本当にうれしくて、すぐにお父さんに電話したのを覚えています。
小学生の頃は毎週、土曜日にレッスンプロに教えてもらってました。将来の夢は、もちろんプロゴルファーです。中学はゴルフ部のある私立を受験しました。ところが、私が入学したと同時にゴルフ部が廃部になってしまって…。でも、ゴルフはやめず、毎日学校が終わると練習場へ通い、土曜日はレッスン、日曜日はラウンドという生活を送っていました。
ただ、私の中ではクラブに入ってゴルフ仲間をたくさん作って、その中で競い合いたいって思って中学受験もしたのに、それがかなわなかった。だんだんと自分1人で練習を続けている意味が分からなくなってきて、自分の中で悩みが大きくなっていったんです。
そんな時に、AKBがメンバーを募集していることを知りました。ダンスを習っていたこともあって、もともと芸能界に興味があったし、自分の今の状況を変えたいって気持ちも強くて、両親の猛反対を押し切ってオーディションを受けたところ合格。それが中学3年の夏でした。
両親との約束で、AKBに受かれば、ゴルフはやめることになっていました。しかし、いざ本当にやめるとなると、急に寂しくなって…。そんな私を見てお父さんが「ゴルフはやめなくていいよ。今後、絶対に武器になるから続けなさい」って言ってくれたんです。うれしかったです。その言葉通り、今はこうしてゴルフがお仕事につながっています。続けることを許してくれたお父さんとお母さんには本当に感謝しています。
家の近くに夜中まで営業している練習場があって、時々、お仕事から帰った後、お父さんと行ったりします。ラウンドもいつも一緒です。お父さんは、今もまだ私にはプロゴルファーになってほしいと思っているのかもしれません。