瀬田ゴルフコース・東コース【大畑大介のトライ!名コース難ホール!!】
「瀬田」と聞けば、女子プロトーナメントが行われ、山間部でありながら雄大なイメージで知られている。が、それにとどまらない魅力を持つのがこのコースだ。今回、ワールドラグビー殿堂に選出されたレジェンド・大畑大介氏が挑戦するのは、3コース54ホールを誇る中でも、井上誠一氏設計によるだ。3次元の感覚を問われる砲台グリーン。そして〝目〟が強いとされるコーライ芝(2グリーン・ベントは10月まで養生中)。難攻不落のコースに、大畑さんが挑んだ。
東コース、クラブハウスから1番ティーまでの道のりは、周囲に数多くのホールを見渡すことができ、瀬田ならではの広大さを体感できる。しかし、いざスタートするなり、その瞬間から、他のホールから完全にセパレートされる別世界が待ち受けている。
1番。打ち上げのパー4。390ヤードの2打目。大畑さんは30ヤードほどショートし、寄せワンのパー、もしくはボギーでもよし、の方針に切り替えた。しかしここからが「瀬田の東」だ。いいアプローチを打ったはずなのに、背丈ほどもあろうかという砲台グリーンに阻まれて、またもショート。4オン、2パッとのダブルボギーといきなり洗礼を浴びることになった。
3番は短いパー4。しかし250ヤード以上飛ばすプレーヤーは、落ち所が強烈に絞られており、ドライバーを持つのは無謀。大畑さんも迷わず5番ウッドを手にしてナイスショット。ところが残り100ヤードからの2打目を、これもショートでのボギーとなる。というのも、グリーン奥はすぐにOBとなっており「とにかく手前、手前の意識が強すぎましたね」とは大畑さん。
そして4番パー3は、空中回廊のような通路からティーグラウンドへ。目の前は谷。それを越えても、グリーンに乗らなければ右は深いバンカー、左も大きく落ち込んでのベントグリーンなので、強烈な打ち上げのバンカーショット、もしくはアプローチが必要になる。井上誠一流砲台グリーン、恐るべしだ。
長い5番パー4、短めの6番パー5も同様。2打目、3打目地点からグリーンを見渡すと、ちょっとでも奥にこぼれるとOBもしくは大トラブルが待っているように見えてしまう。この見た目がプレーヤーを適度に〝締め付けて〟くれるのだ。そのプレッシャーに打ち勝つしか、好スコアは望めないのが東コースだ。
「段差」をキーワードにするなら、砲台グリーンだけではない。8番パー5は緩やかな左ドッグレッグ。ここはティーグラウンドに立つと、真ん中より右に、打って行けそうな場所がないように見える。行ってみると、フェアウエーの左側が高く、右側は2メートル以上低くなっている。どちらに打っても攻略ルートはあるのだが、ティーグラウンドから見えない右側をどうしても避けたくなってしまい、プレーヤーを悩ませてくれる。
最後の最後、9番はようやく「瀬田らしい」広大なフェアウエー。大畑さんもしっかりと2打目の距離を合わせ、コーライグリーンにも慣れて強気のパットを打つことができた。
「それにしても、ピンハイに攻めていけませんでした。突っ込めない。『トップしたら助からない』とか考えてしまって。ここは本当にメンタルが試されるコースですね。縦の精度をもっと高めてまた挑戦させていただきます。京滋バイパスや名神のインターからすぐですから、いつでも来られますもんね」
コース側も「腕自慢のアスリートに来てもらいたいですね」と言うほど。驚くような距離はないが、1打1打、考え抜いた上で、再現性を問われる東コース。是非、ご自身の現在地を、ここで確認して欲しい。
【グルメ】
おしゃれな見た目と、抜群の味わい。ハーフでスコアを崩した人の癒やしになり、好調な人はさらに元気もりもりとなるのが、瀬田のランチだ。
定番の「国産豚ロースカツ膳 おろしポン酢」、「近江牛とごぼうのつけ汁うどんセット」、「国産牛ステーキ重」、「ポークパストラミのミルクスープパスタ」、「鰻とろろ小丼とざるそばセット」など、少し紹介しただけでもおなかが鳴ってくる。牛ステーキ重をいただいた大畑さん。「肉の柔らかさ、タレとの相性も抜群」とにっこり。豪華なクラブハウスに負けないグルメも瀬田ゴルフコースの大きな魅力となっている。
【所在地】
瀬田ゴルフコース
住所: 〒520-2125 滋賀県大津市瀬田橋本町12
TEL: 077-544-1111
FAX: 077-544-0300
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