宮藤官九郎 「特別な女優」のんと8年ぶりタッグ実現 彼女にしかできない表現がある

 舞台「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」の制作発表会に出席した宮藤官九郎=大阪市中央区・読売テレビ
 舞台「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」の制作発表会に出席した宮藤官九郎=大阪市中央区・読売テレビ
 舞台「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」の制作発表会に出席した宮藤官九郎=大阪市中央区・読売テレビ
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 脚本家で俳優の宮藤官九郎が13日、大阪市中央区の読売テレビで、舞台「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」の取材会に出席した。同作は劇団「大人計画」と商業施設「パルコ」が、共同プロデュースする舞台「大パルコ人」の第4弾となる。

 キャストに起用された女優のんは、宮藤と2013年のNHK朝ドラ「あまちゃん」以来、8年ぶりのタッグとなる。出演オファーについて宮藤は「彼女とはすごくいい関わり方をしたなと。自分のキャリアの中でも重要なドラマを一緒にやったので、次は気軽に誘えないというか。ちゃんとやりたいと思っていたんです」と特別な思いを吐露した。

 ついに実現した共演に「念願がかないました」と喜んだが、「今回お誘いしたら、割と軽く引き受けてくれたんです。私は重い感じでオファーしたんですけど、『はぁい』って(笑)」とオチも付けて笑わせた。その上で「彼女にしかできない表現がある。そういう意味で特別な女優さんですね。あまちゃんの『アキ』というキャラクターがあって、そこにのんちゃんがハマったというんじゃなくて、彼女だからああいう役になった」と、のんの持つ魅力を表現した。

 宮藤自身は昨年3月、新型コロナウイルスに感染した。舞台と重ね合わせ「この芝居を考えている時はまだ、世の中がこういう風になるとは思っていなかった。いろんなことが起きて価値観が変わったんです」と回顧。「はっきり言うと、いまだからこそ楽しいお芝居をやりたい。明るく前向きになれるようなお芝居がやれたらいいなと思っていました」とPRした。

 同作は「大人計画」所属の宮藤官九郎作・演出による、オリジナルロックオペラのシリーズ。今回は一度崩壊した2055年の東京・渋谷が舞台となる。予知能力あるエスパーだが、未来を見ようとすると屁がでる男を演じる村上虹郎と、テレパシーを使って人に気持ちを伝えられるが顔がぶさいくになり、声がおじさんになるのん。2人を中心に、特殊な能力と共通の悩みを持つ浮浪児たちが出会い、さまざまな変わり者たちと関わり、能力と羞恥心の狭間で葛藤し、成長する様を描いていく。

 舞台は東京、大阪、仙台の3公演。東京公演は8月9日から31日まで「PARCO劇場」(全25回)、大阪公演は9月4日から12日まで「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」(全10回)、仙台公演は「9月15日から17日まで「電力ホール」(全4回)で上演される。

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