玉置玲央「幸せな死を迎えられた」 大河「光る君へ」で藤原道兼役 広がるヒール役への探求心

 NHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜、後8・00)で藤原道長(柄本佑)の次兄・藤原道兼役の俳優・玉置玲央(39)がこのほど、取材会に応じた。

 玉置演じる道兼は5日放送の第18話で死去。藤原家の最たるヒール役と言うべき道兼を演じ切り「いろいろな所業はあれど、道兼の納得のいく意味のある幸せな死を迎えられたのではないかと。共演者、監督、道長のおかげでなれた」と胸を張った。

 第1話では、作者・紫式部こと作中の名、まひろ(吉高由里子)の母・ちやは(国仲涼子)を殺害するシーンで、返り血を浴びSNSでも反響が大きかった。「こいつ(道兼)怖って思いました。1話がこういう描写で終わり、こういう話が続くようなら見なくてもいいやと思われてしまうのも嫌だなと」と当時の心境を明かした。

 視聴者離れを危惧し、スタッフなどに悩みを打ち明けたというが「心強かったのは、一緒に作品を作っている皆さんが、肯定してくれた。スタッフには『それで、離れるならご縁がないんですよ』と教えられた感じ」と言われて、吹っ切れた。

 これぞ道兼と手応えをつかんだシーンも明かす。第14話で父・兼家(段田安則)が嫡男の道隆(井浦新)を摂政・関白の後継者に指名したことに激高。「老いぼれが、とっとと死ね!」と目をつり上げ暴言を吐き、話題に。「これまで自我を押し殺してきた彼の人生において、ものすごい重要だったんじゃないかなと。この先のターニングポイントになった気がします」と振り返った。

 道兼を演じ、ヒール役への探究心が増したという。初出演映画『教誨師』で、死刑囚を好演し高評価を得た経歴もある玉置は「殺人犯か、クズ役を結構やってて、言い方はあれですけどお手の物なんです」と自信を持って臨んだが、民のためにも尽くそうとする善と悪のある道兼は難しくもあり、演じて得るものも多かった。「(道兼が)ジェットコースターだったので、改めてクズ役っていろんなやり方があるんだと思えた。ある種の今後のやりがいでもあります」と充実感をにじませていた。

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