謹慎に破門 立川志らく一門の「問題児」立川らく兵が真打昇進「クビにされてもやはり諦められなかった」

 落語家・立川らく兵が27日、都内で、師匠の立川志らくとともに真打昇進会見を行った。

 らく兵は2006年8月に志らく門下となり、今年5月に真打に昇進。志らくは「落語家としてはいいものを持ってる」と紹介した一方、「しくじりが一番多かった」とし「破門、謹慎、亭号剝奪、二つ目から前座に降格、すべてのペナルティーを入れた唯一の弟子」と明かした。

 14年に一度は破門されたが、らく兵は理由を「酒です」と苦い表情で告白。破門となってからは交通整備やスキー場といった仕事に務めていたが「1年たって改めて師匠におわびする機会がございまして戻ることがかなった」として15年に復帰。「(落語を)辞めると思ったけど、クビにされてもやっぱり諦められなかった」と語った。

 志らくも「破門にした時は二度と戻ってこさせないっていう怒りがあった」と説明。だが「ふと思い出したのが(立川)談志が『ダメなやつを認めるのが落語だ』という言い方をしていた。こういうめちゃくちゃな人間はこの世界でしか生きてらんないと思った」と、師匠の言葉に従ってらく兵を真打まで育てた。

 18年に断酒したらく兵は「酒をやめてから体が軽い」と率直に回答。真打となり「師匠と呼ばれるのはまだ慣れない」としつつ「志らくの弟子でございますから映画を落語にする『シネマ落語』を追っかけていきたい、古典も一生懸命やりたい」と意気込み。志らくは「酒を飲むと面白いけど、辞めちゃったから面白くなくなっちゃった」と冗談交じりに語りつつ「誰よりも人生経験を積んでますので、何かきっかけがあったら『らく兵落語』というものは浸透する」と期待を込めた。

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