元財務官僚で内閣官房参与も務めた経済学者の高橋洋一氏が２１日、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで、ペルーで行われたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）に出席した石破茂首相の振るまいについて、酷評した。

　動画開始早々から「日本の恥を世界にさらしたなという印象。中身より振る舞い。ちょっと信じられないくらい驚いた」と総論的にブッタ切った。

　一部で話題となった、全体会議前に他国の首脳が挨拶している中で一人、席に座り、スマホチェックをしている姿は、「そんなに変じゃない」とした。

　しかし、首脳が挨拶で握手を求めてきた際に座ったまま対応をしていたことについては「目と目の位置が違っちゃう。横柄なヤツだなと。国際常識というか国内常識もないなと」印象がよくないことを語った。

　高橋氏が「これ最悪」と指摘したのが、会議のあとに首都リマの大統領府で行われた歓迎セレモニーという。各国首脳と並んだ石破首相は、がっちりと腕を組んで仏頂面をした写真が残っている。

　高橋氏は「腕組みは『あなたを受け入れません』という意思表示になる。日本だと何か考えている風になるけど、海外では『あなたを防御します』という風になる」と歓迎セレモニーでのポーズとして、もっともふさわしくないことを述べた。

　フジモリ元大統領の墓参の帰路に事故渋滞に見舞われ、集合写真に遅刻したことについても「前代未聞。聞いたことない」とし「石破さんは今回、キーノートスピーチをしていないから集合写真が余計に大事」と存在証明ができなかった大失態をついた。