市川團十郎 表と裏の忠臣蔵 名作に現代の視点織り込み「報われる男を作り上げたい」
歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が21日、都内で来年1月の新橋演舞場公演「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵(ならべがきまねてみます うらおもてちゅうしんぐら)」(25年1月3日初日)の取材会に登場した。
名作「仮名手本忠臣蔵」を「表」とし、現代ならでは視点を織り込んだ「裏」を含めて描く作品。初役となる大星由良之助など四役をつとめ、宙乗りも披露する。
團十郎は、歌舞伎における忠臣蔵の物語を「歌舞伎とは別の感覚で話すとパワハラ、セクハラの話」と例え「裏は外伝、今でいうスピンオフ。それを入れて裏表忠臣蔵。(由良之助は)勤勉で真面目、忠義もある。でも今の日本人もそうだが報われない。報われる男を作り上げたい」と語った。