「ひるおび」識者 国民民主の103万の壁財源を全否定「すでに使途がある」使い残し予算も「余ってるということではない」
TBS「ひるおび」では21日、国民民主党が103万円の壁の引き上げに必要な7兆円の財源について特集。識者が疑問を投げかけた。
代表の玉木雄一郎氏は、自身のYouTubeで、「2022年で税収の上ぶれが5・9兆、予算の使い残しが11・3兆、外為特会の剰余金が3・5兆あった」と説明。「財源ないと言う前に、その予算、必要なんですか。常に過剰に7兆だ10兆だ11兆だって余分にのっけてませんか?精度を高く分析すれば、7兆円程度の減収には対応できる」と語っている。
しかし、番組に出演した第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏は「予算の使い残しというが、主な財源は国債。使わなかった分は国債を発行せずに済んでいるだけ、お金が余っているということではない」と説明した。
さらに2022年に岸田首相の防衛費の総額を43兆円とすることに決めたが、財源を剰余金などで調達するとしており「玉木さんの言う財源はすでに使う当てがあるんですね」とコメント。
「トランプ氏の帰り先による国際情勢の変化や日銀の利上げの影響など、税収が続くかは疑問」とも語り、恒久的な減税策には否定だった。