兵庫県の斎藤元彦知事が２６日、神戸市の兵庫県公館で開かれた県・市町懇話会に出席した。

　談話会では改めて知事就任のあいさつと、市町長と意見交換。終了後に取材に応じた斎藤知事は「県政の具体的な政策課題をしっかり共有して、これから前に進めていくということでスタートできたということは大変いい会だったと思います」と語った。

　また現在、知事選に絡み、兵庫県西宮市のＰＲ会社の女性社長が斎藤陣営に協力したとしてＳＮＳに記した活動内容が公職選挙法に違反する恐れがあると指摘されている。

　斎藤知事は「公職選挙法を含めた法令に抵触するような事実は私としてはないというふうに認識しています」と何度も繰り返して強調。新たな県政が始まってすぐに疑惑が浮上したことに「県民のみなさんにご心配をおかけしているということは申し訳ないと思っています。事実も含めて内容を、代理人の弁護士さんに対応を今お任せしていますので、そこでしっかりと対応していきたいと思っています」と話した。

　ＰＲ会社側と斎藤知事側の説明が食い違っていることについては、「ＰＲ会社さんとの関係ではポスターの制作などをお願いしまして、７０万円を支払わせていただいたということが事実にございます」と語った。今後、代理人弁護士同席で説明の場を設けるかとの質問には「代理人弁護士に対応をお任せしていますので、どういった形でこれからしていくかはまた相談しながら考えていきたい」と話した。