日テレ社長 「月曜から夜ふかし」打ち切り否定 中国人女性発言ねつ造でBPO審議入りも「続けさせていただきたい」
日本テレビの定例社長会見が21日、都内の同局で行われた。3月24日放送の「月曜から夜ふかし」内での中国出身女性に対する街頭インタビューのねつ造問題を受け、番組の今後について、日本テレビの福田博之社長(63)は「十分に再発防止ができるコンディションになったら、元の形に戻って放送を続けさせていただきたい」と打ち切りの可能性について否定した。
同局は問題を巡って3月27日までに謝罪文を掲出。女性の「カラス」を巡る話題について「制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容になっていました」とし、3月の定例社長会見で福田社長は「演出の範囲を超えており、あってはならないこと。申し訳ありませんでした」と会見冒頭から頭を下げて謝罪していた。
問題を巡っては11日に放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。福田社長は「意図的な編集によって、改めて申し訳ないことをしてしまったとおわび申し上げます。BPOの審議対象になったことは重く受け止め真摯(しんし)に対応したい」と謝罪した。
問題発覚後から休止している街頭インタビューについてはいまだ再開しておらず、福田社長は「(再発防止の)徹底が確認できたところで再開しようと思っております」と方針を明かし、「たとえばロケをしたVTRの文字起こしをして、担当じゃない人間がそれを確認する。そうすれば今回のようなことは起きない。かなり手がかかるんですけども、そういったことをしたい」と話した。
