シンディ・ローパー 最後の日本公演 開幕から涙 15回目の日本「皆が歌い返してくれた。バイバイ」
アメリカの大物シンガー・ソングライター、シンディ・ローパー(71)が22日、日本武道館で、自身最後となるライブツアーの来日公演を開催した。単独では6年ぶり15回目の来日公演で、代表曲「タイム・アフター・タイム」など16曲を熱唱。パワフルさは健在のまま、名残惜しくも大好きな日本へ別れを告げた。
親日家としても知られるシンディは2011年、東日本大震災で多くの来日公演が中止となった中で日本ツアーを敢行するなど日本のファンを長年、勇気づけてきた。開幕から歓声が鳴りやまない中、1曲目の「シー・バップ」を披露した後には、初来日した86年当時を「皆が歌い返してくれたことを忘れられない。ありがとう」と述懐し、目に涙を浮かべた。
積み重ねた日本での思い出を解き放つようにステージを縦横無尽に駆け回り「歌って!踊って!」と日本語で呼びかけながら、1万人の観客とともに最後のパーティーをぶち上げた。
パフォーマンスだけでなく、MCでも心をわしづかみにした。シンディは日本人向けの店で働いた経験があると明かし「私、日本語結構行けるよねって思ったけど、そこのすしシェフが教えてくれた言葉って全然赤ちゃん言葉だったんだなって分かりました。だからあんまり上達してない」とユニークに語り、爆笑も起こした。
涙あり、笑いありの約2時間。「バイバイ!」と万感の思いで締めくくった。
19日の大阪公演から続く日本公演は、23日と25日の日本武道館公演でも行われる。
