AKB48村山彩希が12月8日の20周年を前に卒業する理由は? 同期の岩立沙穂と泣いた日

 12月8日に20周年を迎えるAKB48の村山彩希(27)が、6月15日をもってアイドルとしての約14年間の活動を終える。「成長したいという気持ちがあるまま卒業したい」と前向きな旅立ち。5月6日に東京ガーデンシアターで開催される自身の卒業コンサート(「AKB48 20th Year 春コンサート2025 村山彩希卒業コンサート 昼の部 ~劇場が教えてくれたもの~」、「AKB48 20th Year 春コンサート2025 村山彩希卒業コンサート 夜の部 ~りんごの花が咲く頃に~」)への思いも語った。

 昨年12月にグループからの卒業を発表した。“シアターの女神”らしくAKB48劇場でのことだった。「本格的に卒業を考え始めたのは(昨年7月発売の)『恋 詰んじゃった』のあたり。やっぱり卒業したゆきりんさん(柏木由紀)の存在の大きさを知って、自分が何もできないというもどかしさから考え始めた。一番は自分が止まっている感じがして、悔しかった」と決断した理由を明かした。

 2011年に加入し、旧劇場で劇場公演通算1300回以上という歴代最多出演を重ねた。昨年にオープンした新劇場でも初日メンバーに選ばれ、これからも劇場のステージに立ち続けると思われたところでの卒業発表。12月8日のグループ20周年も在籍メンバーとして迎えることはなくなった。「驚かせてしまいましたよね」と笑顔を浮かべつつ、「でも」と続ける。

 「次の挑戦をするのに自分の考えとして早ければ早いほどいいと思っている。1分、1秒でも早いうちに何か新しいことができないのかと考えたら、6月15日の28歳になるところが節目でそこを最後にしようと決めた」

 そして、劇場を守り続けてきた“シアターの女神”としての本音もにじむ。「それで卒業を決めたわけではない」とした上で「(旧)劇場がなくなってしまって改装に入って気持ち的に自分の居場所がなくなった気がした」と振り返った。

 新劇場に初めて足を踏み入れた時には、うれしさとさみしさが込み上げた。「思ったより涙が止まらなくて。うれしいけど、さみしい、変わっちゃったなみたいな。どこか前向きになれない気持ちを抱いているのは自分だけなのかと思ったら同期の岩立沙穂ちゃんと全く同じ気持ちだった。2人で新劇場の隅っこで泣いた」と打ち明けた。「うれしくもあり、自分が生まれ育ってきた家がなくなった感じがありました。どこかで旧劇場でのあの最終日が自分も最後の活動日だった方がよかったのかって思うぐらい」と募る思いがあった。

 さらに直近の2シングルでは佐藤綺星(20)、八木愛月(20)といった若手メンバーがセンターを務めた。新劇場も含め、「新生AKB48」への変革は進む。「いろんな視点で思うことはある。でも、それもAKB48なのかなって納得してしまう自分もいる。AKB48以上に波瀾(はらん)万丈な環境はない。それを楽しんだもん勝ちなんです」。気持ちは前を向き続けている。

 最新シングル「まさかのConfession」のカップリング曲にはソロ曲「ゆいりー」も収録されている。「私はこの先も芸能界で活動を続ける。でもAKB48にいるゆいりー、劇場に立っているゆいりーに会えなくなるのを私以上にメンバーとファンの方が実感しているみたいで。私のために泣いてくれる人がいる」と卒業ソングでも感謝を伝える。

 5月6日には卒業コンサートを迎える。ライブの構成、セットリストも固まりつつある。「人生で1回しかないこのタイミングで後輩に思っていることを吐き出すというのも最後の自分の課題だと思う。そこは自分の卒業コンサートだからって自分ファーストにならず最後まで周りのためにできてこその『ゆいりー』だと思うので、そこは達成したい。最後までやるべきことをやって卒業しようと思う」。ファン、そして後輩たちに最後の勇姿を見せる。

 ◆村山彩希(むらやま・ゆいり)1997年6月15日生まれ。神奈川県出身。11年に13期生として加入。51枚目シングル「ジャーバージャ」で初選抜。20年に劇場史上初の出演回数1000回を達成し、歴代最多出演を誇る。劇場公演では17年の16期研究生が行う「レッツゴー研究生!」などをプロデュース。愛称は「ゆいりー」。身長157・8センチ。血液型O。

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