綾瀬はるか「心が揺さぶられました」豪華キャストと紡ぐ奇跡の実話 脱線事故から24年 突然届いたラブレター
俳優・綾瀬はるか(40)が、事故で亡くなった青年に20年以上の時を経て送ったラブレターがきっかけとなって起こった奇跡の実話を描いた映画「人はなぜラブレターを書くのか」(来年4月17日公開)に主演することが4日、分かった。綾瀬は少女時代に思いを寄せた相手に時を超えて手紙をしたためた女性を、菅田将暉、妻夫木聡ら豪華共演者とともに演じる。
2000年3月に起こった地下鉄日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故。死者5名、負傷者は60人以上に及んだ大事故の陰で、奇跡の物語が紡がれていた。
進学校に通いながらボクシングに夢中になっていた少年・富久信介さんが事故で亡くなった。17年の生涯を閉じた。富久さんにひそかに思いを寄せていた少女は富久さんの死去を受け入れられず、事故後も思い人の姿を探した。
時は流れ、富久さんが通っていた大橋ジムの大橋秀行会長の元へ見知らぬ女性から手紙が届く。それは大人になった少女からだった。そこには当時の富久さんの思いや通学時の思い出が記されていた。富久さんの家族は驚きと嬉しさ、哀しさをかみしめつつ、息子の青春の断片と成長を知ることとなる-。
世界王者の井上尚弥、拓真兄弟を育てた名プロモーターやジムの先輩として元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏も登場する感動の秘話。綾瀬は、少女時代に思いを寄せた相手に大人になってからラブレターを書いた女性・寺田ナズナを演じる。
「脚本を読んだ時に涙が止まらなくて、心が揺さぶられました。生きたい、もっと見てたい、家族を愛して、家族に愛されて、生きてきた証のような思いの中で、初恋の人に24年越しのラブレターを書いたのかもしれません」とコメントを寄せた。
共演には主役級の面々が集結した。ナズナの夫・良一を妻夫木、川嶋氏を菅田、信介をNHK「連続テレビ小説「あんぱん」で注目された細田佳央太、少女時代のナズナを當真あみ、信介の父を佐藤浩市が演じる。監督・脚本・編集は「舟を編む」が米アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品に選出された石井裕也氏。
