【高市自民】「小泉さんに聞いてない!」「酷い!」予算委4回中断の大紛糾 高市発言追及→小泉大臣が立ち上がって答弁はじめて混乱→野次騒然「なぜ出てくる!」 高市首相は「個人見解か?」質問に明確答えず
16日の参院予算委で、高市早苗首相の国会台湾発言について広田一議員が追及した。
11月7日の衆院予算委での高市発言について、開示された答弁資料などを使いながら、「事前に準備された答弁資料にまったくない答弁をしたのは、総理ご自身の持論、個人的見解か」と聞いた。
高市首相は、存立危機事態の判断は、実際に発生した個別具体的な状況にそくして政府が総合判断するとして、従来政府答弁通りと返した。
広田議員が「聞いているのはそこでない」とし、問題となった台湾有事を念頭に置いた発言部分に絞って確認するが、総理の個人的見解ではないのかと問うた。
ここで小泉進次郎防衛大臣が立ち上がり、おなじみのスーツの前ボタンを止めながら答弁台へと歩み寄った。広田議員が「小泉さんに聞いてないんで!」と声を上げたが、小泉大臣は「いやいやいや、これはですね…」と答弁しようとし、議場は「ダメだって!」「高市さんに!」「なんで出てくる!」と猛烈なヤジが飛んで騒然。理事らが飛び出して議長席に集まり、藤川政人議長が「小泉大臣、申し訳ない」と席に戻るように伝え、「総理、答弁願います」と求めた。
その後も、高市首相は従来政府見解や、存立危機事態の定義などを繰り返し、与野党理事が議長席に集まっての中断がさらに3回、続いた。理事の協議中には小泉大臣が高市首相と打合せする場面も。
「ひどい!」の野次が飛び、広田議員が「高市総理、ぜひ、奈良漬のようにかみ合った議論をしていただきたい。総理は質問の趣旨を十分に理解していながらも、答弁をはぐらかしている」と指摘した。
