玉川徹氏と長嶋一茂が高市首相発言巡りバトル「言ってること間違ってない」に玉川氏「僕はそう思わない」訪日自粛で観光業に打撃で
テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が19日放送され、中国政府による訪日自粛呼びかけから1カ月経過し、その影響について特集した。
番組では、高市早苗首相の台湾有事発言に中国政府が猛反発し、日本への渡航自粛を呼びかけてから1カ月が経ち、日本の観光業への影響について報じた。専門家の話として、日本の経済損失はインバウンド消費だけで年間1兆7900億円。さらに中国人客は買い物の消費額多いとみられ、5800億円の損失があると報じた。
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「インバウンドに対して対応してきた業者の方々の立場からすれば、そもそもインバウンドって政府が旗振ってたんでしょって。輸出で稼げなくなった日本が、インバウンドって輸出と同じ効果があるんですよね。外貨を日本の中に落とすってことで。政府が先頭に立って“インバウンドだ。インバウンドだ”って言ってきたわけですよ。それに合わせて業者の方は投資をして対応してきたわけでしょ」と政府がインバウンドを主導してきたことを指摘。
そのうえで「政府のトップのひとことで今までの対応を台無しにされているわけですよね。2兆円を超える損失が出てるわけですよ。総理のたったひと言で。これどう思ってるだろうな、総理大臣は。誰に聞いても余計なひと言だって話ですよ、専門家の話を聞けば。兆単位の損失が出ていることをどう考えているんだろうと思いますね」と高市首相の発言を批判した。
こうした状況は1年は続くとみられているが、「日中の関係がおかしくなった後、元に戻るのに3年とか、長いと6年かかるわけですから。いろんなところで、倒産だって出てくるし、どう考えてるんだろうなって思いますけどね」と私見を述べた。
これに元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は「僕は個人的に、言ってることは間違ってないと思います。あれはIFの過程で、高市総理がおっしゃったと思ってるんで。それぐらいの覚悟もないと、僕は逆に日本の防衛の他国からの抑止ということにはつながっていかないかな。政府と政府のやりとりの中でこういうことが起きてるんで、僕は毅然と対応してもらいたいなと思いますし」と反論した。
すかさず玉川氏は「僕はそう思わないんだよね。正しいことなら、何を言ってもいいのかって話なんで。それを言っちゃおしまいよってことは世の中にはいくらでもあることなんで。今までわざわざずっとあいまいにしてきたところをああいうひと言。官僚が用意した答弁にはあれ入ってないんですよ。総理が自分でしゃべった可能性が非常に高いと。どこまでこういうふうになると分かってしゃべってたのか、国会で明らかにしてほしいですね」と主張。一茂も「でも、やっぱり毅然とした対応を日本というのは求められる国だと思っているので…」と再び反論すると、玉川氏は「じゃあこうやって多くの経済損失が出るのは構わないんですか?」と詰め寄った。
一茂は「ビジネスモデルを変えることによって国内需要を上げて、インバウンドに頼らないという方向に」と譲らず。最後は羽鳥アナが「1国に頼ると、こうなったときに影響も大きくなるから分散も必要。あとは発言に関してはまた色々違うところもありますから」と引き取り、バトルを収めていた。
