銃誤射で死亡の遺族「本物を使用する理由はない」、撮影現場での使用禁止を訴える

 ブランドン・リーの遺族が、映画の撮影現場で本物の銃の使用を禁止することを求めている。ブルース・リーを父に持つブランドンは1993年、映画『クロウ 飛翔伝説』の撮影中に起こった小道具の銃の発砲事故で28歳の若さで命を失っており、妹のシャロン・リーは先週映画『ラスト』の撮影現場で撮影監督のハリーナ・ハッチンズが事故死したことで、当時の記憶が蘇ったという。

 シャロンはザ・ハリウッド・レポーターにこう話している。「母と兄の婚約者と連絡をとっています。多くの人々が気遣ってくれています。多くの感情が沸き上がると同時にフラストレーションを感じますね」「様々な特殊効果が可能な今日、何かを投射する機能がある小道具の銃や本物の銃を使用する理由はないと思います。そんな必要はないですし、業界全体で何らかの変化が起こればいいですね。私は、兄の婚約者とこれについて話してきました。私達は28年前にもっと行動を起こしていればよかったと思っていますが、今ぜひそうしたいと考えています」

 『ラスト』で主演兼製作を担うアレック・ボールドウィンが誤って弾丸が入った銃を発砲したことにより、ハッチンズが死亡、ジョエル・ソウザ監督も負傷した先週の事故に関しては、アレックを気の毒に思っているとして 「従うべき規則があります。誰のせいだと言うつもりは全くありません。それは間違っていますからね。でも、このようなことが起こる理由はありません。アレックのことを気の毒に思います。これを処理するためにやらなければならないこと、また心の平穏を見つけることは大変だと思います。そしてハリーナ・ハッチンズさんの家族は、それ以上に大変です。それは自分の全世界がひっくりかえることですから。皆さんが経験している全ての痛みに対し思いやりを示すべきです」と続けている。

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