ナヤ・リヴェラさんの息子は、溺れかけた母親を救うためロープを投げようとしたそうだ。『ｇｌｅｅ／グリー』で知られたナヤさんは、２０２０年７月にカリフォルニア州ピルー湖でボートを借りて息子のジョージー君（現在９歳）と泳ぎに出た際に死去したが、母親を救助できなかったことで、息子がいまだに罪悪感を感じていることを父親のライアン・ドーシーが明かしている。

　ライアンはピープル誌にこう語った。「彼が何度も何度も言っているのは、救命いかだを探そうとしていて、ロープがあったんだけど、そのロープの上に大きなクモがいて、怖くて投げられなかったことなんだ」「僕は息子に『そのロープは長さが足りなかったよ』と何度も言い聞かせているよ」

　当時まだ４歳だったジョージー君は、風の強い日だったことから、水に入ることを怖がったものの、ナヤさんが安心させてくれたことを憶えているという。

　水に入ってしばらくすると、ボートが流されていることに気づいたナヤさんは、息子に泳いで戻るように指示したそうで、ジョージー君は「タンク」を掴んで　「ボートの周り」に体を引き寄せたものの、母親が水面下に沈んでゆくのを悲劇的に目にしてしまったそうだ。「母親が最後に言ったのは自分の名前で、その後沈んでゆき、見えなくなったって言っていた」「彼が彼女の最後の瞬間を目撃しなければならなかったなんて、僕の世界を揺さぶるよ」

　ジョージー君は漂流したボートの上でひとり眠っているところを発見され、５日間の捜索の後、ナヤさんの遺体は湖の奥地で発見された。