「ぬかるみの世界」岩本重義ディレクター 復活について「タイミングです」
笑福亭鶴瓶(67)と放送作家の新野新(84)が繰り広げたラジオ大阪の「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」は1989年に終了した。以後、単発的に復活したことはあるものの、熱心なリスナーである「ぬかる民」からは長期的な復活を望む声が根強い。昭和の伝説的ラジオ番組が復活する日は来るのか。当時の岩本重義ディレクターに終了当時のことも含めて尋ねた。=敬称略=
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番組スタートから1年ほどで終了の話が社内で持ち上がりました。ずっとスポンサーなしでやってましたから社内での評判は良くなかったんです。そうしたら「千房」の社長が「ぬかる民」でいらっしゃって、スポンサーになって頂きました。
番組終了はつらかったですね。最後の放送が終わって社屋の外に出たらリスナーの方が待ってくれていたんです。OBCの玄関口に。そこまでの熱狂があったのは、私が知る限り「ぬかるみ」だけですね。50人くらいいらっしゃった。泣けました。写真を一緒に撮ったり、ありがとうと言葉を交わした。
終わることになったのは上層部の判断とかではありません。新野先生と鶴瓶ちゃん、2人の判断です。いったん幕を下ろして、またやってもいいのではと。私の推測ですが、鶴瓶ちゃんも毎週、膨大な数のお便りを読むのは大変だったのではと思います。
復活はタイミングですね。そのタイミングがどんなものかは分からないです。やるなら1カ月はやりたい。前と同じ形で。(談)