MBS清水麻椰アナ オンエア後「すごくエゴサするんです」厳しい意見にも目をそらさず向き合う

何事もポジティブに-。笑顔で語ってくれたMBS・清水麻椰アナウンサー(撮影・山口登)
2枚

 MBS清水麻椰アナウンサー(26)は同局系の情報番組「サタデープラス」(土曜、前7・30)のコーナー「ひたすら試してランキング」で体当たりの調査に挑んでいる。市販製品を“忖度(そんたく)なし”で比較する人気企画だが、スタート時は「大バッシングを受けるのでは」と危惧していたという。視聴者に受け入れられた背景にはオンエア後にエゴサーチをして厳しい意見にも「目をそらさず向き合おうと」する姿勢もあった。1月からは同番組のスタジオ進行役に就任した清水アナの素顔に迫った。

   ◇  ◇

 -アナウンサー3年目。苦労も多いと思いますが「サタプラ」のコーナー「ひたすら試してランキング」はロケに10時間以上かかると。

 大変なんですけど、もう体が慣れてしまったので感覚的には一瞬で終わるんです。体感では10時間以上やってる感じがしないです。

 -たくさん食べる調査では特に大変そう。

 食品は基本的に大変です。特に冷凍から揚げですね。から揚げって結構ヘビーじゃないですか。それを15種類くらい試したのでずっと胃もたれしていました。お腹いっぱいで、もう見せたいくらいパンパンです(笑)。食べ比べ終わった後は動けなくて、(撮影場所に)ハンモックがあるので10分間だけ寝転ばせてもらいます。

 -ロケが毎週。月に4回も10時間以上の調査を。

 そう思うと恐ろしいですね。食品系のランキングを作る日は朝はバナナ1本だけ、夜はサラダだけと決めています。最初は私なんかが勝手に商品を比べてランキングを付けるということに「大丈夫かなこの企画」と思っていたんですけど、続けているうちにいろいろな人に「見てるよ」とか「1位だった○○を買ったよ」と言っていただけて、責任感がより芽生えました。最近は一層考えて考えて、調査しつくした結果をランキングとして残しています。そこの意識はどんどん高くなっています。

 -体を張ったコーナーで飾らない様子を見せている。

 私は超大ざっぱで適当な人間なんです。コツコツと何かを進めたことがありません。宿題とかも締め切りぎりぎりに出してましたし、出さないときもあるくらいズボラな人間です。それでも今、本来の自分の姿を受け入れてくれる人が大勢いることは自信になりました。自分が楽しんでいる仕事を誰かが応援してくれて「面白いね」と言ってくれるたびに自分がやってることに誇りを持てます。アナウンサーの中ではよく思っていない人もいると思いますけど。

 -いますか。

 絶対います。今は本来のアナウンサーがやることではない仕事が多くて。報道系のアナウンサーは何かを食べて「おいしい!」とか「変な味がします」とか絶対に言わないじゃないですか。私は正統路線から懸け離れたところにいると思うんですけど、いろいろな方向性を持ったアナウンサーがいてもいいのかなとポジティブに頑張っています。

 -ランキングコーナーで「これだけは伝えたい」ということは。

 メーカーさんの協力がないと成り立たない企画です。商品を酷評することもあります。モザイクをかけていますが、もし自分がその開発者だったら絶対につらいと思うんです。今まで頑張ってきたことを全部否定されるみたいになるし、もしかしたら人生を懸けている人もいるかもしれない。あのコーナーに協力してくださる方たちがいるということに何よりも感謝です。それはテレビで伝えられないし、SNSでも言うわけにいかないし。でもずっと思っていることです。

 -伝え方に注意している。

 一時期、ちょっと失敗した時期というか…。商品映像にモザイクがかかっているということと、テレビ的に少し強めに言った方がいいかなと思った時期があって言い過ぎたことがありました。反省しています。今も結構きついことを言っているんですけど150%否定するようなことは言わないようにしています。それでも心は痛いです。

 -「テレビ的に」と考えてしまう。

 考えてしまうし、でもそれにとらわれてはだめだなとも思います。「テレビ的に」を考えると多分、見ている皆さんの感覚から離れてしまう。オンエアを見て良くないと思った発言は次の機会には修正しているんですけど、それでも感覚がずれてくることがあるので、根気強くやっていかないといけないと思います。

 -テレビ業界以外の知人からの反応は。

 やっぱり身近な人は良いことしか言わないじゃないですか。それで私、すごくエゴサするんです(笑)。「サタプラ」が終わった後にツイッターとかで反応を見るんですけど良いことも悪いことも書いてある。それを100%信じるわけではないんですけど、1つの意見として吸収して次に生かそうとは思っています。目をそらさず向き合おうと。

 -キツい言葉が胸に刺さるのでは。

 それが不思議なことにあまりありません。私自身を否定されているような言葉もたまにありますけど、テレビを見てそう思ったということは、私の伝え方とか演出に問題があるのだと思うので、そこを修正しようとやっています。

 -コロナ禍で生活に変化は。

 家にいることに慣れちゃって、家の中を充実させることにはまりました。いいシャンプーを買ったりとか。あと、アニメが好きですし、最近はずっとゲームをしています。ニンテンドースイッチを休日は一日7時間くらいプレイしています。特技ですか?特にないですけど、お腹をウェーブさせることができます。出したりひっこめたり。でもこれをお見せするのは難しいんですよね。テレビ的にもさすがにお腹を出すわけにはいかないですから(笑)。

 ※清水アナウンサーは新型コロナウイルスに感染したことを1月29日にSNSで公表して休養し、2月7日から仕事復帰しました。取材は感染前のものです。

 ◆清水麻椰(しみず・まや) 1995年12月20日生まれ。神戸市出身。同志社女子大学卒。18年度の今宮戎神社の福娘を務めた。19年に毎日放送入社。MBS・TBS系「サタデープラス」、MBS「土曜のよんチャンTV」「よんチャンTV」(木曜)などに出演中。趣味はアニメ鑑賞とゲーム。Nintendo Switchに熱中し、休みの日には約7時間プレイすることも。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西DEわろてんか最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス