100戦目へスズカルパン「元気いい」

 現役最年長のスズカルパン(11歳・西橋)がまもなく100戦目を迎えそうだ。2歳時に5戦を消化した後、3~9歳まで常に年間11戦以上を走り抜けたタフネスぶりには脱帽だ。だが10歳を迎えた2019年は6戦、今年はまだ1戦を消化したのみ。

 その理由は馬体の故障、お尻周りに痛いところが出たのだ。思いのほか重症で19年の6戦目(通算98戦目)のあと7か月の休養を余儀なくされる。なんとか態勢を立て直し今年2月に戦線復帰を果たしたのだが…。

 さあ次が100戦目というところで、今度は球節を傷めてしまう。経過を観察し、そろそろ乗り込みを再開できそうなタイミングで今度は熱発。が、馬房でじっと動かないスズカルパンの姿を見て「40度を超える熱を出した。2、3歳ならまだしもこの年齢でこの熱は珍しい」と担当の高橋一厩務員も心配顔だった。

 「ここに来て1回の重みというか…壁を感じる。いままでずっと順調だっただけに。こういったことは初めてなので」と慎重な姿勢は崩さないが、4月に入り徐々に調教を重ね、追い切りも何本か消化することができている。馬房をのぞくと11歳とは思えない暴れっぷり。「(もう)元気はいいですよ。ウチの厩舎で一番うるさい、(手入れしていて)怖いもん」と高橋一厩務員にも明るさが戻っていた。「気持ちが若いんでしょうね、走りたいって気持ちが出てる。だからここまで持ったんだと思います。」と相棒をたたえる。

 「嫁さんより付き合い長いですからね」と笑うパートナーの次走は下鴨S(5月2日・京都)か高瀬川S(5月3日・京都)のどちらかで予定。春天前の楽しみが一つ増えた。

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