青木真也 仕事をして散る【ONE173】手塚裕之にTKO負け「何の後悔もない」「やめるとも言わない」「最高のプロレスができた」
「ONE」(16日、有明アリーナ)
第3試合でMMAライト級マッチが行われ、元ONE王者の青木真也は、手塚裕之に2回28秒、レフェリーストップによるTKOで敗れた。
試合の感想は「いい試合だったんじゃないの。結果も含めて、よかったんじゃない?本当によかったと」とケレン味なく語った。ONEとの契約関係について、自身のユーチューブで赤裸々に話すなど、紆余曲折があった上でのこの試合だったが、「(この試合をしたことに)なんの後悔もない。別にやめるとも言わない。最高のプロレスができたと思う」と言い残した。
1Rに、グラウンドで攻め込む場面もあったと水を向けられたが、「そういう話じゃなくて」とばっさりと切り捨て。「もういいやって思っちゃったっすね。こうなった時点で格闘技選手じゃないわな」。今後についてもギャラが「今回と同じだったらやってやるよ」と吐き捨てつつも「でもそういうもんじゃないだろ」とも、付け加えた。
手塚に言いたいことは、との問いには「いい試合だっただろ?って。誰でも試合になっちゃうんだなっていうことなんじゃないかな。俺がやれば。あれだろ。これ聞いてる格闘技ファンとか、格闘技マスコミも言ってることわからないと思うんだよ。俺が何言ってるかよく考えてください」と
前日のフェースオフでは詰め寄る手塚を投げ捨て、試合の緊迫感を高める”仕事”をした。「あれでPPV買ったやつもたくさんいるだろうし。最後になんだかんだって仕事したっすね。今の格闘技選手にこんなこと言ってもわからないだろうけど、これが強さだから。勘違いしてもらっちゃ困るんだよ。競技で勝つとか、勝ち負け決めるとか、そういうことじゃないから。そういうこと言ってるから面白くねえんだよ」と説いた。
青木は3月のONE日本大会でエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)に一本勝ちし、試合後はリング上にグローブを置いてMMA引退も示唆した。ONEとの専属契約も終わったものの、今回はワンマッチ契約で再びONEのリングに上がった。勝利を飾ることはできなかったが、試合直後にはセコンドについたケンドー・カシン、野村峻太から「もう一丁」とハッパを掛けられたという。今後のMMA出場については「ギャラ次第。今回と同じで(条件が)よかったらやってやるよ」と煙幕を張り、5分ちょうどで会見を切り上げて帰途に就いた。
