「序盤、那須川選手がいい戦い方」をしたが…井岡一翔が見た天心vs井上拓真 勝敗を分けたものは
ボクシング元世界4階級制覇王者でWBA世界バンタム級9位の井岡一翔(36)=志成=が、12月31日に大田区総合体育館で7カ月ぶりの再起戦を行うことが28日、主催者から発表された。
会見では、自身が加わるバンタム級戦線の話題も出た。11月24日に行われた井上拓真vs那須川天心の試合についての感想を求められた井岡が、自身の見解を語った。
「両者すごくいいパフォーマンス」だったとした上で、「序盤、那須川選手がいい戦い方をして4Rまで。結果イーブン(同点)でしたけど、流れとしてはいい流れをつくっていた」と、評した。
だが、ほどなく拓真が試合を支配していったのは周知の通り。「拓真選手が経験だったり、状況判断能力、あとはセコンドの指示だと思うんですけど、ボクシングの展開を変えて。4Rから8R、距離を縮めて展開を変えていきましたよね」と、その対応能力を高く評価し、天心については「那須川選手は見ているジャッジだったりオーディエンスに見栄えが悪くうまく対応できなかったのかな」との見解だった。
WBCでの世界戦で、試合途中(4Rと8Rの終了後)にそれまでの採点が公開される形式がとられたことも両選手には影響したとも指摘。特にいい形で試合に入った天心について「序盤でポイントを取りきれなかった」ことも分岐点としてあげた。
