米国版ゆとりですが、なにか…「ミレニアル世代」の私
日本には“ゆとり世代”という言葉がありますけど、米国では「ミレニアル(millennial)世代」(※)と呼ばれ、私も一応、この世代に入ります。
日本の“ゆとり教育”は土曜休みというのがありますけど、私の学校では土曜に授業がありました。公立に通ってる友だちに「土曜日に授業です」と言ったら、びっくりされたんですけど、私は学校が大好きだったので、そんなに苦労はなかったです。制服も米国では公立と私立で分けられて、私立だった私の学校はワイシャツと膝までのスカートかズボンという感じで勉強に集中していました。
ミレニアル世代の特徴として、デジタル化された日常があります。私がインターネットを自由に使えるようになったのは中学校の終わりから高校の始めだったんですけど、最近は5歳の子供がiPadで遊んだり、小学生がスマホを持っていてもおかしくない時代です。そういうところで自分の年を感じるといいますかね(笑)。
スマホは道案内のアプリがあったり、仕事の返事もすぐ返せて便利ですけど、確かに依存症になってると思います。ただ、それをもって“非社交的”になったとは言い切れません。SNSでコミュニケーションを取ってるわけですし、紙媒体が厳しいと言われるのは、若い人が新聞を読めなくなったのではなく、スマホで記事を読めるようになったということですからね。
ただ、ひとつ問題なのが、何かを投稿した瞬間から反応を求めるようになっていることなんですね。自分の言いたいことを整理しないで、そのまま発散するように投稿して、後で後悔するような場合もあります。私は主に仕事のことをつぶやいてますけど、すぐ書かずに頭の整理をして、翌日に投稿するかどうか決めるという感じですね。プライベートなことには絶対触れません。自分の日常を不特定多数の人に知られたくないですし、「あした、どこどこに行きます」と書き込んで実際にひどい目に遭ったことがありますので。
以上、米国版ゆとり世代が考えるネット社会のあれこれでした!
※80年代~00年前後に生まれた世代。Y世代とも。10代(80年代生)や幼児期(90年代生)にはインターネットが普及していた。
◆サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれの26歳。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優としてドラマや舞台のほか、情報番組などでも活躍中。