冬よりもアツい「夏のさつまいも博」 フラペチーノ、カレー味など夏向け焼きいも続々

 毎年2月に開催されているさつまいもの博覧会「さつまいも博」の夏バージョン「夏のさつまいも博」(さつまいも博実行委員会主催)が16日、さいたまスーパーアリーナ1階展示ホールで開幕する。15日に内覧会が開かれ、全国から参加したえりすぐりの17店舗が公開された。

 コロナ禍にもかかわらず、2度目の開催となった2022年2月のさつまいも博には、アツアツホクホクのやきいもを求め約3万人が来場した。夏開催は初で、冷やしたやきいも「冷やしやきいも」が主流。18日までの3日間で、約1万5千人の来場を見込む。

 主催団体の石原健司さん(36)は、秋に収穫されるさつまいもが品種改良や保存技術の向上により四季を通じて楽しめるものになったとして「真夏にやる方がインパクトがある。さつまいもは一年通して楽しめるポテンシャルがある。こんな食べ方があるというのを知ってもらいたい」と、8月開催の意図を説明した。

 千葉県香取市のCAFE NETAIMO(ネタイモ)は、やきいものフラペチーノ「芋ぺちーの」(税込600円)を販売。“冷んやり飲むやきいも”をうたうスイーツは、同店だけで月に4000杯売れる。

 農家直営で、いもは自家栽培。同店の篠塚佳典さん(43)は「やきいもブームでも、歩きながら皮をむいて食べるのは無理だと思い、固形でも液体でもないものがはやるだろうと思った。やきいもよりも売れたりする」と話す。芋ぺちーのは全国にフランチャイズ展開。今年中に10店舗を目指すという。

 茨城県行方(なめがた)市の体験型農業テーマパーク「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」のイチ推しスイーツは「おいも畑のアイスティラミス」(同600円)。自社栽培のさつまいもを、アイス感覚のティラミスにした。苗に見立てたミントやココアクッキー、スコップ型のスプーンでいもの栽培風景を表現。山谷瑞季さん(24)は「ミントも自社栽培。映え部門の1位を狙っています」と意気込む。

 東京・日比谷公園内にある「日比焼き芋」は、イベント限定の「バター焼き芋カレー」(同900円)を出す。バターで焼いたやきいもに特製スパイスカレー、アリゴチーズを乗せた異色のカレーやきいも。都内で居酒屋も経営する大場翔太さん(36)は「夏ということでカレーに。居酒屋でも人気のカレーを使っている。1日100食はいきたい」と自信を見せる。工夫を凝らした一品で、17店舗がしのぎを削る夏のさつまいも博は、冬よりもアツい。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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