社民・福島党首「こんなふざけたのはやめて」旧姓使用法制化を猛批判「選択的夫婦別姓を実現すべき」
社民党の福島瑞穂党首(69)が3日、国会内の定例会見で、政府が戸籍上の夫婦同姓の原則は維持しながら、結婚前の旧姓の使用を法制化する方針を固めたとの一部報道に触れ「まったく理解ができません」「こんなふざけたのはやめてください」と猛批判した。
福島氏は「選択的夫婦別姓、実現すべきじゃないですか。夫婦同氏を強制しているのは世界で日本だけ。通称使用の制度化は、住民票に通称を書くって言っている。でもそうすると、戸籍が夫婦同姓、住民票に通称を書いたら、よけいダブルネームが大混乱する」と指摘した。
さらに「パスポートの電子データは登録制で、これは戸籍名と言われている。パスポートの電子データをやる時の電子データは戸籍名ですから、いくら日本語で旧名併記をしても『あんた誰?』っていう話になるわけで。この問題の解決にはまったくならないんです」と強調した。
「戸籍は身分事項の公証をするところ、住民票は行政上のまあ公証をするところです。だとしたら、住民票にいくら書いたって身分事項の公証が通称じゃないんですから、その戸籍名は夫婦同氏で名前を変えてるわけですから、これは全く解決になりません。むしろ戸籍名が…例えば福島瑞穂、いや住民票上は別の名前ってなったらですね、余計大混乱で。ダブルネームを持つトラブルからは一切解放されない」と説明した。
福島氏は「法務省は1996年、答申を出した時にパンフレットも作り、通称使用の制度化では問題は解決しないって言ってるんですよ。この制度化、もうとことん選択的夫婦別姓に反対するっていうのが理解ができません。政治は、法律は、人の幸せのためにある。なんで余計な、むしろトラブルを生ずるような方向でしか法律を作らないのか」と嘆いた。
高市早苗首相(64)に矛先を向け「高市総理は選択的夫婦別姓に反対、通称使用でいいんだと言っています。そして、同性婚にも反対です私は、自分とは違う立場の人も、その人が幸せになることを法律は応援すべきだと思っています。選択的夫婦別姓を認めても、同性婚を認めても、誰も損しないんですよ。なんでこれが阻むのかがわかりません。だから自民党政治は終わりにしたい。人の幸せを踏みにじる、人の幸せを邪魔する自民党政治はもう終わるしかありません。自民党は誰のために政治をやっているのか」と責め立てた。
世論調査での、高市首相の高い支持率にも触れた福島氏は「高市さんの支持率は高いかもしれないけれど、それは今たまたまであって。誰のために政治やってるかというと、国民のためにやってないですよ。国民政党をやることをとっくの昔にやめている自民党には退陣をしてもらうしかない」と力を込めた。
(よろず~ニュース編集部)
