花粉症に悩む人が急増「去年は大丈夫だったのに今年はつらい」人が増えている理由は→アレルギー反応の蓄積と大量飛散が影響か→医師が勧める正しい付き合い方

 「去年はそこまで辛くなかったのに、今年は症状が重い」「市販薬が効かない」「肌荒れやだるさまで出てきた」-。関東ではすで花粉シーズンに入り、例年より早い段階から花粉症に悩む人が急増している。

 特に今年は、地域によって飛散量が多いと予測されており、鼻水やくしゃみといった典型的な症状だけでなく、目のかゆみ、肌荒れ、頭痛、倦怠感など“女性ならではの不調”を訴える人も目立つという。そこで今回は、花粉症の最新傾向や今年ならではの注意点、そして忙しい女性でも取り入れやすい対策についてクリニックフォア監修医・内科専門医の田中智博先生に話を伺った。

 -今年の花粉症は、去年と比べてどんな特徴がありますか?

 「今年は花粉の飛散量が多いと予測されており、症状が出てから受診するのではなく、飛散前から対策を始める「初期療法」への関心が高まっています。実際に当院では、シーズンインの前の受診者数が昨年比約130%に増加しています」

 -実際、受診者数はどのくらい増えていますか?

 「本格飛散後は、昨年同時期の約2倍に増えています。“去年は軽かったのに今年はつらい”“同じ薬が効かない”と感じて受診される方が増えています」

 -「去年は大丈夫だったのに今年はつらい」人が増えている理由はなんですか?

 アレルギー反応の蓄積と、今年の大量飛散が影響しています。花粉症は、体内で少しずつアレルギー反応が蓄積され、ある年を境に症状が強く出ることがあります。今年のように飛散量が多い年は、これまで軽症だった方も症状が出やすくなります」

 -今年、特に多い症状はなんですか?

 「鼻や目だけでなく、肌や喉の不調を訴える方が増えています。鼻水・くしゃみ・鼻づまりに加え、目のかゆみ・充血・肌のひりつき・湿疹・喉の違和感などが目立ちます」

 -女性に多い花粉症の悩みについて教えてください

 「肌荒れやメイク崩れなど、美容面の影響です。花粉が皮膚に付着することでバリア機能が低下し、“花粉症皮膚炎”を起こすことがあります。特に目元や頬は影響を受けやすく、かゆみや赤み、化粧ノリの悪さにつながります」

 -花粉症で頭痛やだるさが出るのはなぜですか?

 「鼻詰まりや睡眠の質の低下が関係しています。慢性的な鼻づまりによる圧迫感や、夜間の症状による睡眠不足が、頭痛や倦怠感を引き起こすことがあります」

 -忙しい女性ほど症状が悪化しやすいものでしょうか?

 「そうですね。生活リズムが大きく影響します。睡眠不足やストレス、不規則な生活は免疫バランスを崩しやすく、症状悪化の要因になります。また、受診を後回しにしがちな点も影響します」

 -日常生活で「これをやっていると症状が悪化しやすい」というNG習慣はありますか?

 「睡眠不足やストレス、花粉を家に持ち込む習慣は症状を悪化させます。花粉が多い時間帯に長く外出したり、帰宅後に衣類や髪についた花粉を落とさずに過ごすことも、症状悪化につながりやすいです」

 -逆に、今日からできるセルフケアで効果が期待できることは何でしょうか?

 「マスクや花粉症用ゴーグルの着用、帰宅後に衣類や髪についた花粉を払い落すこと、室内では窓を閉める、空気清浄機を活用することが効果的です。合わせて鼻うがいや目の洗浄、十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけることで、症状の安定が期待できます」

 -今年の花粉症対策で、特に意識してほしいポイントは?

 「症状が出る前からの“初期療法”と、早めの治療見直しが重要です。花粉症対策では、飛散開始の1~2週間前から抗ヒスタミン薬などを使用する“初期療法”が、ピーク時の症状軽減につながります。すでにシーズンに入っている地域でも、早めに医師に相談することが大切になってきます。オンライン診療なども活用しながら、症状に合った治療に早めに切り替えることをおすすめします」

 -市販薬で我慢している人が受診すべき目安について教えてください

 「日常生活に支障が出ている場合は受診を検討してください。

 ・市販薬で症状が抑えられない

 ・鼻づまりや目のかゆみが強い

 ・仕事や家事に集中できない

こうした場合は、早めの相談がおすすめです」

 -オンライン診療はどんな人に向いていますか?

 「忙しくて通院時間が取れない方に向いています。最近では特に“働く方”や“子育て中の方”がスキマ時間を活用して受診されるケースが増えています。なかなか通院時間が取れないという方にとって、自宅や職場から相談できるオンライン診療は相性のよい選択肢と言えるでしょう」

 -オンライン診療でも対面と同じような治療が受けられますか?

 「はい。症状や既住歴、生活背景などを丁寧に確認したうえで、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬など症状に応じた処方が可能です。アレルギー検査や舌下免疫療法といった一部の治療法では、初回に対面診察が必要となる場合もありますが、基本的な花粉症治療については対面と大きく変わらず、オンラインでも診察・治療を受けることができます」

 花粉症は「毎年のことだから」と我慢しがちだが、今年のように飛散量が多い年は、例年と同じ対策ではつらさを抑えきれないこともある。特に、肌荒れやだるさなど生活の質に影響が出る場合は、早めに治療を見直すことが大切だ。

 症状が軽いうちからの対策や、オンライン診療など自分のライフスタイルに合った受診方法を取り入れることで、花粉シーズンの負担は大きく変わる。「なんとなく我慢」を続ける前に、一度専門家に相談してみてはいかがだろうか。(デイリースポーツ特約・鈴木風香)

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