【安田記念】アドマイヤマーズ、川田とつかむ最強マイル王 ドバイ中止も「どっしり」

 「安田記念・G1」(7日、東京)

 真のマイル王は俺だ-。昨年の香港マイルを3歳馬として初めて制したアドマイヤマーズ。マイルではG1・3勝を含む重賞4勝を挙げるなど、7戦6勝と抜群の実績を誇る。ドバイターフ中止の影響を感じさせない伸び盛りの4歳馬が、アーモンドアイを倒し、4つ目のビッグタイトルを頂く。

 昨年末の香港マイルで3歳馬として史上初のVを飾ったアドマイヤマーズ。G1・8勝馬で3連覇を狙った地元のビューティージェネレーションら強豪を堂々抑え込み、快挙を成し遂げた。過去日本の3歳馬での挑戦は15年ダノンプラチナ(7着)のみ。現地で偉業を見届けた友道師は「3歳で挑戦するということも、なかなか前例のなかったことだったけどね。向こうに着いてから本当に馬がグンと良くなってくれて、最高の状態でレースを迎えられた」と振り返った。

 当初、今年の始動戦には3月のドバイターフが予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。既に現地入りしていたが、Uターンを余儀なくされた。競走馬にとって、空輸を伴う輸送は負担になるもの。しかし、指揮官は「ドバイから帰ってきた時、少し背が高くなったかなと思った。体はひと回り大きくなっている」と、ダメージではなく、たくましさを感じていた。

 2歳の早い時期から一線級で戦い続けていても、決して早熟というわけではない。「香港やドバイに行っていろいろな経験をしているので、気持ち的にどっしりしている」。逆境を物ともしないメンタルのタフさが、自身の成長につながっている。

 「今回、マイルでは世界一と思えるようないいメンバーが集まった」と師もうなる一戦。過去にインディチャンプ、グランアレグリアらを撃破しているが、今回は初めてアーモンドアイという大きな壁が立ちはだかる。初コンビの川田も「これまで(自分の騎乗馬で)アーモンドアイに負け続けているので、マーズと何とかいい結果を得られればと思います」と闘志を燃やす。15年モーリス、17年サトノアラジンで同レースを制した心強い鞍上とともに、最強マイル王に君臨する。

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