2歳新馬戦開幕、サルマン世代一番星へ「チャンスある」(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週から新馬戦がスタート。ここでは先週までに挙げられなかった馬で、当週の取材感触が良かった2頭を取り上げたい。

今年の2歳戦初陣となる6日の阪神5R(芝1600m)。有力馬の一頭であるステラヴェローチェが直前で取り消したのは残念だが、精鋭10頭がエントリー。ここではフェノーメノ産駒のサルマン(牡、中尾、母リングジアラーム)に注目したい。3日の最終追い切りは鞍上の北村友を背に、栗東坂路で軽快な動きを披露。4F52秒4の好タイムをたたき出した。宝来助手は「やるごとにケイコの動きが良くなっているし、仕上がりは上々。スローの瞬発力勝負になると分が悪いけど、先行力を生かして前々で流れに乗って運べればチャンスはある」と期待を寄せた。

7日の阪神5R(芝1400m)は、ケープブランコ産駒のプレジールミノル(牡、北出、母セブンシークィーン)に注目。同産駒のJRA所属馬はそれほど多くないが、2歳上には現オープンのランスオブプラーナ(牡4歳、本田)がいる。師は「早い時期から結果を出せそうなタイプで新馬向きだと思う」と前向きだ。厩舎所属の亀田J騎乗で斤量は3キロ減の51キロ。メンバー中で一番軽い斤量で出走できる有利さを生かして、新馬勝ちを狙う。

来週の注目新馬は、松永幹厩舎のモントライゼ(牡、父ダイワメジャー、母ムーングロウ)。師によると「まだ目立つ時計は出していないが、気がいいタイプで初戦から動けそう」と感触は上々だ。3日の1週前は鞍上の川田を背に、栗東CWで僚馬リメス(牡、父カレンブラックヒル、母ケイティマイヒメ)と併せ馬。最後までしっかりとした脚取りで6F83秒8-38秒8-12秒0をマークした。「千二は若干、忙しいかもしれないが、仕上がりの良さと前向きさを生かしたい」と話した。13日の阪神5R(芝1200m)を予定。

併せ馬で約2馬身遅れたリメスは14日の函館5R(芝1200m)を松田で予定。「いくらかノドを気にしているが、予定通りの調教メニューを消化できているし、鞍上の感触も悪くない。初戦から力を出せる態勢にある」と前向きだった。(馬三郎栗東支局・塩手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス