【POG】血統馬ディオスバリエンテ、鋭い動き 来週デビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先日のジャパンカップは素晴らしいレースでしたね。アーモンドアイが有終の美を飾り、3歳三冠馬2頭が2、3着。カレンブーケドール、グローリーヴェイズもそれぞれ力を見せての4、5着と質の高いレースとなりました。どちらかというと冷静にレースを見ているつもりなのですが、何か胸にこみ上げるものを感じたのはいつ以来でしょうか。ウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイの天皇賞・秋くらいしか思いつきませんが、やはり強い馬たちが死力を尽くしたレースは素晴らしいですよね。これはもうギャンブルではなくスポーツの領域。そんなレースをギャンブルの観点から考えたらそりゃ勝てませんわ(笑)

 果たして来年の今頃はコントレイル、デアリングタクトと頂上対決するような馬が出てくるのか、2歳戦はG1を迎えますからね。またまた楽しみになります。

 ここまで新馬、OPと連勝していたオーソクレース(牡、久保田)は週末に入厩予定とのこと。まだ公式な発表はありませんが、この時期に入厩するということは狙いはひとつしか思いつきませんね。順調に行ってほしいです。

 百日草特別で5着に敗れていたヴェイルネビュラ(牡、大竹)はジュニアCを目標に帰厩時期を調整するとのこと。

 新馬戦組では、姉にスマートレイアーがいる良血馬ペルスネージュ(牝、木村、父ディープインパクト、母スノースタイル)は2日に南W71秒6-56秒2-41秒3-13秒8を一杯で計時。12月19日、中山・芝1800mでのデビューに向けて、調整が進められる。

 母が重賞勝ち馬で兄姉も堅実に走っているディオスバリエンテ(牡、堀、父ロードカナロア、母ディアデラノビア)は3日に南Wで67秒0-51秒5-37秒0-12秒2を一杯で計時。なかなか鋭い動きを見せており、これはなかなか奥がありそう。12月12日の中山・芝1600mか、同13日の中山・芝1800mに石橋脩で出走を予定している。

 ディオスバリエンテと併せて少し遅れたものの外国産馬シータリズム(牝、堀、父Lope de Vega、母Thetis)も楽しみな素材。12月13日の中京・芝2000mを岩田望で予定している。(馬三郎美浦支局・木村)

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