佐久間、感謝を込めてラストライド 土曜阪神3Rメイショウムートと臨む

 佐久間寛志騎手(36)=栗東・渡辺=が、今週を最後に静かにステッキを置く。03年にデビュー。平地・障害でJRA通算65勝。テイエムトッパズレとのコンビで障害重賞を3勝したが、レース中の落馬負傷で腰椎を痛め、近年は思うように乗れない葛藤に悩まされた。

 「このままでは関係者やオーナーに申し訳ないという思いもありました。馬をつくるのが楽しくなって、渡辺先生にも声を掛けてもらったのもあり、区切りをつけることにしました」。今後は同厩舎の調教助手として、調教師を目指すつもりだ。

 将来的には、世界を舞台に戦いたいという目標もある。「まずは渡辺さんの力になって、いろんなことを勉強したい。ここ4、5年でようやくこうすれば馬が良くなるというイメージが湧くようになってきましたし、ジョッキーが乗りやすい馬をつくっていきたいですね」。

 ラストライドは土曜阪神3Rのメイショウムート。お世話になった方々への感謝の思いを胸に、現役最終戦に臨む。(デイリースポーツ・大西修平)

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