【高松競輪】新星・上野が地元デビュー逃走劇
「高松市長杯&RNC杯・F1」(19日、高松)
走り慣れたバンクでさっそうと風を切った。注目のルーキー・上野雅彦(19)=香川・119期・S2=が、地元デビュー戦で見事に逃げ切って1着を取った。
初日6Rは2分戦。前受けから赤板過ぎに原口昌平(福岡)が上昇するが、上野は突っ張って先行態勢に入った。そのままマイペースに持ち込んでゴールまで一気に駆け抜けた。
2001年11月26日生まれ、高松市出身。小学4年時から中学時代を通してバレーボールに打ち込んだ。ポジションはセッターを務め、県大会優勝など活躍した。
高松工芸高に進学後に自転車競技を始めて、インターハイの1キロタイムトライアル2位などの成績を残した。その後、同校OBの福島武士と出会い、競輪界の門をたたいた。
7月の本格デビューから18連勝でS級特進。前場所の福井F1は4、1、1着。連勝が止まり予選敗退だったが「高松バンクが使えなくて街道で練習していたら、体の使い方がおかしくなっていたみたいです。修正したら2日目から良くなりました」と不安なく今シリーズに臨んでいる。
上野よりひと足先にS級に特進した同期の吉田有希(茨城)は青森、福井F1で決勝進出(6、3着)。上野は「遅れを取りたくないので」と気合が入る。準決は同県の先輩・原を連れて果敢に踏み上げる。