ケイバ熱盛ブログ「突然のさよなら」(9月7日)

 こんにちは。栗東・松浦です。数年前、小田切オーナーの所有馬でトツゼンノサヨナラという馬がおりましたが…。実際にその瞬間が訪れると実に寂しいものです。

 個人的に熱く応援していたナムラドノヴァン(牡6歳、栗東・杉山晴)が、調教中に左前肢の屈腱炎を再発。札幌日経オープン12着を最後に引退することとなりました。通算23戦4勝。重賞には手が届きませんでしたが、今年1月の万葉SでのレコードVは、私にとって忘れられない一戦となりました。

 これまでの彼の頑張りに、杉山晴師は「(屈腱炎で)2年近く休んでいた中で、復帰して、オープン特別を勝ってくれた。諦めなければ、(馬が)その思いに応えてくれるということを教えてくれました。決して得意とは言えない道悪で3着に善戦した阪神大賞典は思い出のレース。春の天皇賞(9着)への参戦には、オーナーも喜んでくれました」と労をねぎらった。

 ドノヴァンの初勝利は、担当の野坂助手にとっても新規開業した杉山晴厩舎のスタッフとなって初めてつかんだ勝利でした。「若い頃はやんちゃでね。調教中、急に逃げたりして、常に子どもっぽい面を見せていました」と懐かしむ。大人になってからも、レース中はキョロキョロして真面目に走らない面はあったそうだが「屈腱炎を乗り越えて、復帰してからも12戦走ってくれた。えらい馬です。再発したのは残念ですが、幸い、最悪の事態からは免れました。この後、平穏無事に暮らしてくれたらと思います」としみじみと語っていました。

 前述の万葉Sでは、レース後に野坂さんの方から私に声をかけていただき、2人そろって会心のグータッチ。あのシーンは一生忘れられない思い出となりました。願わくば、来春の天皇賞での走りが見たかったけど…。これからは、競馬を忘れて、ゆっくりと余生を過ごしてもらいたいです。

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