大勝負したらハズレ。小銭で買ったら的中。“競馬あるある”に泣かされている栗東・井上です。びっくりしましたよ。先週土曜の中山１１Ｒを勝ったのはブービー（１５番）人気のロイヤルパールス。単勝は１万５８６０円の万馬券でした。

　「勝つなら教えてくださいよ。車を買えるぐらい大勝負したのに」。池添兼師に声をかけると、「まさか勝つとはなぁ。びっくりした」と大笑い。

　ただ、手応えがなかったワケではなさそう。「チークピーシズとシャドーロールを３走前に外したんだ。そしたら行きっぷりが良くなって。距離を短くした２走前は後ろからに。でも、中井が“諦めずに追ったら、この馬頑張りますよ”って。前走は１２００メートルにしてシャドーロールを着けて、宮崎には“諦めるなよ”って。坂路の追い切りでラスト１Ｆ１１秒９が出ていたし、具合は良かったんだ」と勝因を説明してくれました。

　シャドーロール、好スタート、距離、出来の良さ…。いろいろとかみ合ったにしても、やっぱり驚きの激変です。このロイヤルパールス、実は２度目の単勝万馬券だったんですよ。前回は今年１月１６日の中京１２Ｒ。１６頭立ての１６番人気で単勝はなんと２万９９５０円。「馬は分からんなぁ。本命馬が吹っ飛ぶし、こういう人気のない馬が勝ったりする。俺らも分からんから、万馬券になるんだろうけど」と、今度は苦笑いの池添兼師でした。

　「２度あることは３度あるっていうからな。また、あるんじゃないか？」。先生、次は先に言ってくださいよ。あ、僕だけにコソッとね－。そんなやり取りを終えて聞き取り調査は終了。こういう馬の単勝を自信満々に１万円購入したい。新車購入は先送りになりましたが、ワタクシは諦めていませんよ。