コロナ禍に「仕入れ先を助けよう」飲食店舗が応援で始めた食材販売が、SNSで賞賛

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、休業する飲食店が相次ぐなか、大阪の人気割烹やレストランが、「仕入れ先の食材の販売」をスタート。料理人の目利きが光る食材を使って、簡単に上質なおうちごはんができると話題を呼んでいる。

その発端となったのは「仕入れ先を助けたい」という思い。「休業するお店が増えた今、農家さんをはじめとした仕入れ先は皆困窮されています」と話すのは、素材が生きた和食を気軽なスタイルで提供する「casual KAPPOU iida(カジュアル割烹イイダ)」(大阪市天王寺区)の店主、飯田恭央さん。

同店は通常の飲食営業を控え、店頭で週3回、食材を販売。下ごしらえ済みの野菜や焼くだけの肉・魚などが並び、簡単な調理法もお客に伝える。「家での調理時間や、何作ろうかっていうお客さんのストレスを減らすのも僕たち料理人の仕事です」。実際に家で作ってSNSにアップする人が相次ぎ、おひたしや味噌汁などどれも素朴な和食ながら、「素材がおいしくて、いつもの家ごはんがランクアップした!」と評判だ。

一方で、最先端のレストランならではの食材販売も注目されている。西日本初のモダンメキシカン料理を提供する「Ecle Enishi(エクレエニシ)」(大阪市西区)は、最新の技術で作られたブランド野菜や漁港直送の旬魚などを販売。こちらも丁寧な下処理済みで、ある日は希少部位の牛ステーキなど、「家でレストランのような気分が味わえる!」と人気は上々だ。調理に使える、シェフお手製の野菜ピュレやオマールエビのダシなどもそろえ、こちらは通販でも販売する。

「一般流通をしていない、いい食材を作られている生産者さん達の打撃は大きく、このままではコロナが収束する頃にはなくなってしまうかもしれません。消費者と距離が近く、いろいろな食べ方も提案できる僕たち料理人が力になれれば」と、オーナーシェフの谷本悠一さんは話す。

ともに20代・30代の若き店主だが、通常の営業の自粛を余儀なくされるなか、仕入れ先やお客を助けようとする姿勢に、SNSでは多くの賞賛が集まっている。販売期間は事態が落ち着くまでの予定。各店販売日時の詳細などは、公式インスタグラムでチェックを。

(Lmaga.jp)

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