昭和を代表するキャンディ「さくらんぼの詩」終売に悲しみの声…当時シリーズは6種類も
昭和を代表するキャンディー「さくらんぼの詩」「クリームソーダ」の終売が1月21日に明らかとなり、SNSでは悲しみの声であふれている。詳しい話を「UHA味覚糖」(大阪市中央区)の広報担当者に訊いた。
──あのずっと変わらないレトロなパッケージと、さくらんぼの甘い果汁とヨーグルトの酸味が特徴的で、多くの人が馴染み深く感じている商品ですよね。販売終了のニュースは本当に驚いたのですが、理由は何ですか?
「さくらんぼの詩」シリーズは1978年の発売以来、40年以上の長きに渡りたくさんのお客さまにご愛顧いただきました。現代はキャンディと言ってもソフトキャンディやグミ、ラムネなどの出現で多様化が進んでおり、マーケットの変化、消費者の嗜好の広がりから一旦販売終了という形をとらせていただくことになりました。
──発売当初は今ほどキャンディ類の種類も豊富ではなかったのでしょうか?
そうですね。私も詳しくはわかりかねるのですが、今ほどはやはりなかったようです。ですが、「さくらんぼの詩」シリーズは6種類ものラインアップで販売していたこともあり、当時は画期的で人気を集めたようです。
──6種類もあったんですね!
そうなんです。シリーズとしての発売当初は「パイナップルの夢」などがあり、その後「白いチーズケーキ」「りんごの日記」も販売していました。人気のフレーバーは今も残っている「さくらんぼの詩」「野いちごの小道」「クリームソーダ」です。在庫限りにはなるのですが・・・。
──見つけたら即購入しなければ。SNSでは在庫限りということに嘆くコメントも多く上がっていましたね。
悲しみのお声など、頂戴し本当にありがたいです。でも実はとあるプロジェクトを立ち上げ、過去に販売してきた商品を時代に合わせたより良いものとしてお客さまにお届けできるよう動き出しております。
再販することが確定しているわけではないのですが、この商品だけでなくほかにもお客さまから復活を希望していただく商品も多く、もう一度楽しんでいただけるよう努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけるとうれしいです!
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終売のニュースに「悲しい」「このシリーズ好きだったのに」と惜しむ声のほか、特に多かったのが「遠足の思い出」というコメントだった。昔は学校や子ども会が用意したお菓子の詰め合わせに、同商品が入っていることが多かったという。
取材・文/野村真帆
(Lmaga.jp)