『天気の子』展が大阪で、「新海ワールド」の舞台裏を覗く

興行収入140億円を記録した大ヒットアニメ映画『天気の子』。同作の関西初となる展覧会が、2月27日から「ラオックス 道頓堀店」(大阪市中央区)で開催されている。

観客動員数1000万人を突破し、2019年公開の映画興行収入で国内第1位となった同作は、家出少年の穂高が、異常気象の東京で不思議な力を持つ少女・陽菜に出会い、生き方を選択していく物語。社会現象となった映画『君の名は。』の新海誠監督の最新作で、舞台となった土地を訪れる聖地巡礼者が続出するほど人気を呼んだ。

同展は2019年9月を皮切りに全国を巡回。大阪では2020年4月に開催予定だったが、コロナ禍でやむを得ず中止に。開催が危ぶまれていたが、時期を改め今回実現に至ったという。

会場には、絵コンテ、設定資料、美術背景など、約400点の資料が勢揃い。劇中パネルの横には絵コンテが並び、シーンごとに人物の表情、空や雨の繊細な描写の成り立ちが描かれており、制作の舞台裏が垣間見える。

なかでも注目は、物語の舞台・東京の風景を生み出す際の絵コンテやパネル。実在する風景をアニメならではの映像美で魅せる「新海ワールド」の制作過程を間近で見られる展示はファン必見だ。

1階エントランスには、劇中の夏美の愛車を再現した世界に1台というカブの写真スポットもあり、担当者は「入口のオリジナル天気予報板や会場での気象コーナーなど、館内全体で作品のモチーフを楽しんでいただければ」と話す。

ほかにも、約300点が並ぶグッズ売場には、展覧会オリジナル商品をはじめ、皇室御用達「前原光榮商店」の雨傘などクリエイターとのコラボグッズが多数登場。ガラス職人・吉田延泰氏が作る、空をイメージした「酒器」(6600円)など、他会場では完売となった逸品がそろう。

会場は3階展示スペースで、期間は5月9日まで。時間は昼11時~夜8時。料金は一般1100円、中高生770円、小学生550円。(C)2019「天気の子」製作委員会

取材・文・写真/塩屋薫

(Lmaga.jp)

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