大阪府、宣言解除でも「マスク会食をお願いしたい」と知事
緊急事態宣言を3月1日から解除する大阪府では対策本部会議が実施(2月26日)され、府民に対して「4人以下でのマスク会食の徹底」など段階的に要請を緩和。会議後の会見で吉村洋文知事が、マスク会食を呼びかけた。
宣言が解除された後に感染の再拡大を防ぐことが大きな論点となった同会議。専門家からは、マスク会食について「国民の行動様式を鑑みるに、普及する可能性は高くないのでは」と危惧される声もあった。
しかし、府の専門家会議の座長である大阪大学の朝野和典教授からは、「感染している人が会話時にマスクをしていると、周囲に移さないため有効」と前向きな意見も。
また、「マスク表面は汚染されている可能性があり、触ることはおすすめしない。ヒモの部分を持って下げればリスクは低く、耳から外すもしくは紐を持って下げる、いずれかの方法を推奨する」とアドバイスがあった。
会議ではそういった意見を踏まえ、「4人以下でのマスク会食の徹底」と「歓送迎会、謝恩会、宴会を伴う花見を控えること」の2点を、府民に3月1日から21日まで要請すると決定した。
朝野教授の指導を受けて、会見ではマスクの付け外し方法を実演した吉村知事。
「この慣習が1カ月程度続けば、飲食の感染を少しは下げられると思っている。感染リスクを抑えていくことをみんながちょっとずつやっていくことが大切だと思うので、マスク会食をお願いしたい」と協力を呼びかけた。
取材・文・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)