老舗和菓子店やゼネコンなど、意外な会社の「熱中症対策」グッズが話題

いよいよ梅雨が明け、夏本番。すでに連日多くの地域で猛暑日を観測しており、熱中症対策が欠かせない日が長く続きそうだ。

熱中症対策といえば、保冷剤やハンディファンをはじめ、スポーツドリンク、塩飴や塩タブレットなど、近年では手軽に取り入れることができる熱中症対策グッズが多数発売されているが、実は意外な企業からも超機能的な熱中症対策グッズが販売されているのを発見。そのなかで3つ、取材しました。

京都の老舗和菓子店による「スポーツ羊羹」「千寿せんべい」で知られる老舗和菓子店「鼓月」(本社:京都市伏見区)が手がけるのは、「anpower(アンパワー)」。和菓子店がアスリートの栄養補助食品として本気で作ったというスポーツ羊羹で、熱中症を予防できる食品としてもぴったりだ。

同商品に使われているのは、和菓子職人が自社工場で炊き上げた上生菓子用の餡。餡のなかには熱中症対策に効果的な塩分(ナトリウム)と必須アミノ酸BCAAが入っており、汗で失われるミネラルの補給ができるという。

同商品について広報の鳥飼優介さんは、「老若男女問わず美味しく塩分とBCAAなどの栄養素を取り入れることができます。羊羹は固形のため腹持ちが良く、日常の軽食としても活用ができ、常温でOKなので管理もしやすい。熱中症の『ながら予防』にもつなげることができるのでアスリート以外の人にもとてもおすすめです」と話す。

ノーマル(1本184円)とカフェイン入り(1本206円)の2種類があり、スポーツをするときや熱中症対策だけでなく、仕事や勉強の合間の間食として食べるのもおすすめ。

公式オンラインショップのほか、鼓月の店舗(四条烏丸店、銀閣寺店、大手筋店、高槻店、茨木店、吹田店、東京本店、神楽坂鼓月店)にて販売中。

■ ゼネコンが本気で作ったスティック状ゼリー建設会社「三和建設」(本社:大阪市淀川区)が化粧品原料商社の岩瀬コスファと共同開発し、販売しているのは「しおゼリー」(100本4320円)。

「就業中の熱中症による死傷者数が一番多いのが建設業と言われています。『建設業から熱中症をなくす!』という想いから誕生しました」と広報の北纓真弓さん。

飴やたくわんなど従来の塩分補給商品は炎天下で接取した際、口の中の水分を奪われてしまい、接取が進まないという問題から、口の中の水分を奪われず、摂取しやすいゼリーを採用したのだそう。フレーバーは、レモン・マスカット・りんご・ぶどう・ライチの5種類がスタンバイ。

キシリトール配合による冷涼感もあり、塩分補給はもちろんのこと、肌のバリア機能を保つと言われている美容成分も一緒に摂ることができるのもうれしい。同社のオンラインサイトで購入可能。1セット100本入りで4320円。

?? 塩分や電解質、ミネラルを補給できるアメちゃん2007年と早期から労働現場の熱中症対策商品の販売を進めてきたのは、安全靴や作業着等を販売する通販サイト「ミドリ安全」(本社:東京都渋谷区)。

「当初はドリンクを仕入れて販売していたのですが、屋外作業ではドリンクを冷やすところなどがない、持ち歩きに不便などの困りごとがあり、気軽に持ち歩けるものとして初代塩熱飴を開発しました」と開発の経緯を話すのは、同社の広報・山下健一郎さん。

「塩熱飴V」には、塩分以外にもさまざまな電解質がバランスよく配合されており、水分吸収をサポートする成分やビタミンなども含まれているのが特徴。また、エネルギーを作り出すクエン酸や、疲労回復の際に最も効率の良いエネルギー源であるブドウ糖を含んでいるので、熱中症対策以外にもパフォーマンスを維持に役立つのだとか。

アメのフレーバーはレモン、ソーダ、スイカ、うめしそ、トマトの5種類。摂取する際は、飴1粒にコップ1杯100mlの水を飲むとさらに効果的。1kg約185粒入りで2430円(ネット限定価格)。全国のミドリ安全の支店及び販売会社、ミドリ安全通販サイトおよび大手通販サイト、スポーツ量販店などで購入可能。

どの商品も塩分が入っているので、摂取のしすぎは注意し、水分補給も忘れずに。もしものときのために、バッグに忍ばせておいてみては。

取材・文/野村真帆

(Lmaga.jp)

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